小説

□CALL ME
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みんなで彼女の幸せを考えて、あの少年に託すことを決めた。
おっさんでも、ナマモノでも、血縁者でもなく。
歳が近く、その少年もまた、彼女を大切に想う一人であったから。

それぞれに腹の奥に抱えた想いはあれど、統率する男がそうしよう、と言ったので
誰もそれに反論することはなく、「ああ」と短く頷くだけであった。



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