弱気な転校生
□3Days
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「さ、補習するぞ」
「え…その…僕…用事が…」
苦し紛れの嘘に目は落ち着きがなくそんな純の嘘は当然見抜かれあっさりと補習をやるはめに…
「はい、ここがこうなって公式が成立つ。分かったか?」
「は…はい」
さっきから首筋や耳に先生の息がかかって気になって勉強がままならない。
そして顔も凄く…近い。
「はい、じゃあ次。ここもさっきと一緒だからやってみろ」
命令口調の言葉にまるで女の子になったかのような感覚でドキドキが止まらない。
まさかとは思うが…オカマにはなりたくない。
「よし、出来たじゃないか。」
出来るたびによしよしと頭を撫でる手が欲しくて嫌な勉強も必死で覚える。
プツンッ…!
ついに心の理性が切れた。
「はぁ…はぁ、先生…」
「どうした?大丈夫か?」
先生の手が純の額に触れる。
「熱…か…。ちょっと親に電話してくる。そこでちょっと寝てろ」
「待って…ち…違うんです…」
急ぐ先生の腕をガシッと掴んだ。
「…?」