弱気な転校生
□2Days
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放課後
今日は早めに授業が終わったものの、明日からは通常の授業。
そんな事を考えると胃が強烈に痛くなる。
「はぁ…」
ため息をついて下を向いたまま廊下を歩く。
すると向かい側に誰かがドンっとぶつかった。
「すいません…」
と言って純は走り去った。
次の日
「はい、これから抜き打ちでテストを始める。各自、前にテスト用紙を取りに来なさい」
純は立ち上がり遠慮がちに用紙を取りに行く。
先生は各自全員のテスト用紙を確認すると
「はい、一斉にスタート」
と言って問題を制限30分で終わらせる。
言っても僕はまともに授業を受けてないから言えば負け組で問題なんかまったく解けない。
夢中で答えを書いていくがほとんどが勘。
当然、当たるはずもない。
そして30分が経った。
「はい、終わり。各自持って来い」
バッと一気に生徒達が立ち、我先にと自信満々に先生の前にあるカゴへと持って行く。
「はい、後は次の授業まで休憩です」
純は教室を出るように図書館に籠った。