ローズ×ソード†

□4.薔薇と雨
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街ゆく人混みの中に、ロゼルはいた。

武器の材料の調達の為に、外に出ていた。

それで、手にはいくつかの紙袋が握られている。

丁度帰るところのようだ。



「おぃおぃね〜ちゃん?」

ロゼルは急に誰かに肩を捕まれた。

見ると、いかにも悪等です、と言う格好をした4人組の男だった。

「ね〜ちゃんよォ。ちょ〜っと一緒に来てくれるかな?」

ニヤニヤしながらそいつらは言ってくる。


「………訂正しろ」
ロゼルはなるたけドスの効いた声で言った。

「はァ…?」


ロゼルは男の手を振り払った。

「お姉さん?は、君の目腐ってる?………“僕は女じゃないよ”?」


「はァ?嘘ついてんじゃネェよ!!…連れ込め!」

スキンヘッドの奴がそう言うと、モヒカン、坊主、ロン毛が一斉にロゼルに襲いかかってきた。


「…Fakku!!」

ロゼルはそう吐き捨てると、モヒカンに足払いをかけた。


そのモヒカンは素晴らしい事に、坊主を巻き込んですっころんでくれた。


ロゼルは続けざまに、ロン毛に太刀打ちしようとしたが、もう遅かった。


「……がっァ!?」

ロゼルの鳩尾にロン毛の膝が食い込んだ。


ふらついたロゼルを、スキンヘッドは軽々と持ち上げると、目配せしてロン毛にモヒカンと坊主を担ぐよう、促した。
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