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□助けて、リドナー姉さんッ!
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助けて、リドナー姉さんッ!





「よろしくお願いします」


俺は今、猛烈に困っている。


「あ、えっと……よろしくね?」


目の前にいる白いふわふわした人間、たしか……
―――ニアだ。
俺がまだワイミーズにいた頃、テストで毎回1位を取っていた奴。
だからといって、正直勉強なんかに興味がなかった俺はメロみたいに悔しがったりしなかったためかニアとの接点がまったくといっていいほどない。

だから、


「……ブーン」


目の前で玩具で遊んでいるニアを見て、何と話しかければいいのか全く分からないのだ。


だから、俺は


「ニアってさ、猫に似てるよな」


ニアの第一印象を言ってみた。



「私は………」


ニアはピタッと玩具で遊んでいた手を止めてこっちを向く。


「そんなに目つきが悪いですか?」

「あー、悪くないことはないと思うよ」

「それは、つまり悪いということですね」

「まぁ、メロよりは悪くないんじゃない?」


あれ、なんかおかしいな。
普通、猫に似てるって言ったらみんな喜ばない?
猫って可愛いってイメージあるし。
確かに猫に目つき悪い奴いるけどね。
ニアも目つき悪いんだけどね。


「…もしかして、嫌だった?」

「いえ…、」

「……?」

「目つきが悪いぶん、愛嬌があるととらえておきましょう」


いやいやいや、目つきも悪けりゃ愛嬌もないでしょ。
これは一応ツッコんどいた方がいいのか?
だけど、初対面だしな……
ニアってこんなボケをする奴にも見えないし…。






とりあえず、







助けて、リドナー姉さんッ!
(聞いていますよ、あなたの女癖の悪さ)
(あっ、そうなの?)
(私が猫なら、あなたはかまってちゃんな犬ですね)
(…従順な犬だという意味でとらえておくよ)





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