ハリポタ

□近くにいるのに。
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こんなに近くにいるのに。

こんなにそっくりなのに。

思ってる事まで同じと

信じてたのにー。

グリフィンドール寮は、今年、スリザリンを打ち破り
久し振りの寮杯を手に入れた。
いつも厳しいグリフィンドールの寮監、
変身術のマクゴナガル先生も嬉しそうだ。
(魔法薬学のスネイプは機嫌を損ねただろう)
「「ロン、ハリー、ハーマイオニー、良くやった」」
「僕も信じられないよ!」
弟のロンはそう言った。
ハリーとハーマイオニーは嬉しそうだ。

色々あり、次の年。
「ジョージ、ロン、ハリーを迎えに行こう。」
「そうだね、手紙の返事が来なくて、死ぬ程心配だよ。
ところで、どうやって?」
「アレを使うのさ。」
と、指差すのは一台の車。
パパが改造した車。
(パパはマグル製品不正使用取締局の局長だ)
ここからは、みんな知ってるよね?

まぁ、とにかく言いたいのは、ジョージと僕はこんなにも似てる。
それなのに、ジョージと僕は違う。
ウィーズリーウィザードウィーズを開くと言う夢は同じ。
悪戯と、クィディッチが好きなのも同じ。
寸分違わず同じだと思ってた。
何もかも同じと信じてた。
ただ違うのは、僕の、弟への一方通行な思い。
好き、とは違って。
嫌い、とも違って。
多分、それは、愛してる、とか、安心の表れだと思う。
どちらも、死ぬタイミングまで同じと思い込んでた。

双子の兄って言うのは

弟の事が大好きなんだと思う。

同じ様に与えられ、

同じ様に育てられ、

同じ様に苦悩する。

只違うのは、思いだけ。

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