巻物

□君の艶姿
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何で俺はこんなことになったんだ…?



そう、事の始まりはあの一言から始まった…

「あ!才蔵っ、ちょっと…お願いがあるんだけど…」
伊佐那海が、珍しくちょっと困った顔で真剣そうに言うもんだから、俺は逃げようとした足を止めて、「どうした?」と聞いてしまった。今思えば、それがいけなかったのだか…




「あのね、んーっと、ちょっとアナの部屋まで来てほしいのっ!」

「アナの部屋ぁ?何でまた」

「えっーと…と、取り敢えず来て!お願いっ!」
パンっと良い音を立て、この通りっ!と俺に向かって手を合わせてきた。

まぁアナの部屋に行くくらいなら…と軽く考えた、自分の考えを呪いたい。
第一、アナの部屋に呼んだのが伊佐那海な時点で可笑しいと思わなければならなかった。



〜〜〜



「アナぁー?入るぞー」



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