『灰色の運命』

□第18話 散りゆく光の中で 前編
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プトレマイオス2


イアン「トレミーを宇宙(そら)へ上げるだと? 冗談だろ? この状態じゃ無理だ。」
スメラギ「けど、多くの人命が!」

プシュー

ブリッジに刹那が入ってきた。

沙慈「刹那。」
刹那「ダブルオーを出す。」
スメラギ「何言ってるの? そんな身体で…」
刹那「衛星兵器を止められるのは、ダブルオーライザーだけだ。アンタも分かっているはずだ。」
スメラギ「トランザムライザー…。」
刹那「ミッションプランを頼む。」
イアン「オーライザーにパイロットが必要だ。ラッセに頼みたいとこだが…」
刹那「オーライザーに乗れ。」

刹那は沙慈にそう言った。

沙慈「えっ? 僕が?!」
刹那「6万もの人命が掛かっている。これは、守る為の戦いだ。」
沙慈「守る為の…」

沙慈はカタロン基地での惨劇を思い出した。

刹那「成功の確率は低いだろう。だが、始める前から諦めたくない。」
沙慈「守る為の…戦い。」
イアン「コイツを着て行け。」

イアンは沙慈に白いパイロットスーツを渡した。

イアン「頼むぞ。命を守れ。」
沙慈「はい!」

沙慈はパイロットスーツに着替え、オーライザーに乗り込んだ。

スメラギ「カタパルトで二次加速をかけるわ。いいわね。」
ミレイナ「了解です!」
沙慈「相手は機械だ。人じゃないんだ…」
フェルト「トレミー、第1、第3ハッチオープンです。射出タイミングを両機へ譲渡します。」

沙慈「ハッ!」
刹那「刹那・F・セイエイ、出る!」
沙慈「沙慈・クロスロード、発進します!」

ダブルオーとオーライザーは発進した。

沙慈「くっ…くく…!」

沙慈はカタパルトの二次加速によるGに耐えていた。

沙慈「ドッキングします!」
赤ハロ「オーライザードッキングモード! オーライザードッキングモード!」

ダブルオーとオーライザーはドッキングし、ダブルオーライザーになった。

シン「!」

デスティニーがフラッグを蹴り飛ばした時にシンはダブルオーライザーの光を見付けた。

シン「刹那…頼んだぞ…。おっと!」

デスティニーは敵MSの攻撃を躱した。
因みに、デスティニーは途中から素手での格闘戦を行っていた。
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