『灰色の運命』

□第2話 木星から来た流星
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3年後


某宙域


ティエリア「…ロケットを回収した。」

ティエリアは修復したデュナメスで、とあるロケットを回収した。

ティエリア「これから帰投する。」

デュナメスは輸送艦にロケットを入れ、静かに秘密基地に帰投した。


─────────


CB秘密基地


イアン「来たか!」

イアンは待ってましたとばかりに作業を開始した。

「まあまあ、そんなに慌てなくても逃げやしないぜ? おやっさん。」

そう言いながら紅と黒のCBの制服を着た男がイアンに近付いた。

イアン「お前さんも待ち望んでいたんだろ? アレを。」
「まあ、そうですけどね。」

男は苦笑いをしながらそう言った。
そして、デュナメスと輸送艦が秘密基地に到着した。

「来たか!」

男は制服から紅いパイロットスーツに着替えていた。
だが、そのヘルメットは、CBのそれとは全く異なる形状をしていた。

デュナメスは輸送艦からロケットを取り出し、男とイアン達はロケットを分解した。

「…! これは…!」
イアン「おお!!」

ロケットの中には、『06』と刻まれたコンテナがあった。

イアン「早速開けよう!」

イアンは興奮した様子でコンテナのハッチを開けた。

「これが…!」
イアン「そうだ、これが『太陽炉』だ。」

コンテナの中にあったのは、『オリジナルの太陽炉』だった。

イアン「早速作業を開始しよう!」

イアンは数人の作業員と共に作業を開始した。

ティエリア「第6の太陽炉か…。」
「ティエリア、お疲れさん。」
ティエリア「フ、気遣い感謝する。『シン』。」

そう、この男は20歳になったシンなのである。

シン「やっと思う存分デスティニーを使える!」
ティエリア「ああ、そうだな。だが、『アロウズ』に対抗するにはマイスターもガンダムも足りない。」
シン「アロウズ…。」
ティエリア「刹那はエクシアごと行方不明、アレルヤは太陽炉を放出した後、消息不明だ。」
シン「だけど、二人とも生きている事を想定してガンダムを開発してるじゃないか。アリオスガンダムと、ツインドライヴシステムを搭載したダブルオーガンダムを。」
ティエリア「そうだな。」
シン「しかし…アロウズは何でああも簡単に虐殺を行えるんだ…。」
ティエリア「統一世界の邪魔を行う者は全て排除する。それがアロウズのやり方だ。」
シン「許せない…!」
ティエリア「既に数千人がアロウズの被害にあっている。だが更に増えるだろう。」
シン「俺達が止める…。」
ティエリア「世界を変えた罪は、再び世界を変える事でしか償えない。」
シン「…………………」

シンはイアン達によって運ばれる太陽炉を見ていた。
太陽炉はイアン達によって小型化し、GNドライヴ対応型に改修したデスティニーに搭載する事になる。

そして、更に1年後、物語が始まる───

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