G00D外伝 『義翼の鳥』

□第2話 ガンダム
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ユニオン基地


龍義「…今日でこの基地ともお別れか…」

龍義は自室の荷物を片付けながらそう言った。
あの後、グラハムに『やはり少尉の実力は本物のようだ。だから私の推薦としてMSWADに入ってもらおう。何、あの模擬戦のデータが有れば誰だって入れてもらえる。』という、まるで何もかもがグラハムの掌の上で動かされているような感じだった。

龍義「…だが、こうなった以上、腹括ってグラハムの下に行くか。」

龍義は胸のペンダントを開け、ペンダントの中にある心優の写真を見た。

龍義「悪いな、心優。これから忙しくなりそうだ。」

龍義はペンダントを閉じ、荷物を持って自室から出た。

鐘時「ういッスwwwww」

自室の前には鐘時がいた。

龍義「鐘時か。」
鐘時「………」
龍義「?」

鐘時は無言で龍義の肩に手を置いた。

鐘時「…MSWADに行っても、頑張れよ。」

その鐘時の口調は、何時もの訳の分からない口調ではなく、至って普通の、真面目な口調だった。

龍義「…フッ、言われずともなっ!」
鐘時「ぐはっ?!」

龍義は右手で思いっきり顔面パンチをかました。

鐘時「ちょっ?!wwwww 何すんだしwwwww」
龍義「…義手の右手で殴られて、鼻血だけで済むのはお前だけだな。」
鐘時「鼻血ブーッwwwww」
龍義「…何年一緒にいようが、俺にはお前が分からな…いや、分かりたくないな…」

龍義はそう言ってその場から去った。
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