G00D外伝 『義翼の鳥』

□第16話 終わりなき詩、刹那
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なんとか国連軍に合流した龍義だが、状況は芳しくなかった。
ジンクスは全27機中、先程帰艦したコーラサワー機を含めた12機しか残存せず、ダリルは戦死していた。
更に3隻の艦艇は旗艦を残して全滅。
まさに酷い有り様であるのだが、ここにきて『増援』が送られてくるという。

龍義「なん…だ、これは…?」

龍義はモニターでその増援を見て、我が目と常識を疑った。
それは、金色に輝く巨大MAだった。
その金色のMAの名はアルヴァトーレ。
アルヴァトーレは金色に近い色合いのGN粒子を放出する7基ものGNドライヴ[Τ]を搭載し、圧倒的な性能を誇るが、その実態は、内部にコアユニットとして格納しているMSアルヴァアロンのの強化パーツのような存在である。
パイロットはアレハンドロ・コーナー。
彼は国連大使であるが、かつてユニオン軍に入っていたという経歴を持っている。
そして、アルヴァトーレが増援に入った事により、再度の攻撃の準備が行われた。

龍義「…………」

龍義はメモリースティックを持っていた。
あの後、何故かコクピット内にあった2本のメモリースティックの内の1本にあの男の記録を入れ、戦闘記録や映像を記録する端末をコクピットの破片を突き刺し、記録を観られないように破壊した。
幸い、コクピットの右側は悲惨な事になっており、左側には破片が幾つか突き刺さっている為、怪しまれる事はない。

龍義「…もう1本も取っておくか。」

龍義はもう1本のメモリースティックを取り出し、パイロットスーツのポケットにしまった。

龍義「さてと…行くとするか。」

龍義はジンクスのコクピットに向かった。
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