『対話の前の日々』

□CB製最新型擬似太陽炉
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CB秘密基地


イアン「ふぅ…。やっと出来上がったか。」

モニターには、数基のコーン状の物体───『擬似太陽炉』があった。

「遂に我々もGNドライヴ[Τ]を製造出来ましたね。」
イアン「ん、そうだな。」

プシュー

シン「おやっさん。」

シンとレイが部屋に入ってきた。

イアン「おおっ! 来たか!」
レイ「これが…CBが造った擬似太陽炉ですか。」

レイはモニターを覗き込む様に見て、そう言った。
何故シンとレイだけが来たかというと、丁度プトレマイオス2はブリジア軍の反対勢力の制圧の為の準備を行っており、殆ど動けずにいたからだ。

イアン「そうだ。コイツは此方の手元にある物だけじゃなく、新規に造った物もある。最大の特徴は炉心内部に始動機を直接組み込んだ事だ。」

イアンはコンソールパネルを操作し、二人にCB製GNドライヴ[Τ]の説明をした。

レイ「それって電力を供給しただけで起動可能という事ですか。」
イアン「そうだ。更に改良を重ねていけば1基のオリジナル太陽炉の電力で数基の擬似太陽炉を安定稼働させる事も可能だ。」
シン「流石はおやっさん達だな。此処までの事が出来るなんてな。」
イアン「これでも結構難しい事だったんだぞ? 特に始動機を炉心内部に直接組み込むのがな。」
シン「でも、それだけの事をおやっさん達は成し遂げたんだ。」
イアン「…フッ、それもそうだな。ああ、それとそれぞれのガンダム用のGNCバーニアとGNCスラスター、それらの予備パーツも出来たから、擬似太陽炉ごとシャトルのコンテナに容れておく。」
シン「GNCバーニアとGNCスラスターもか。これで『抑止力』としてのCBの戦力が充実しそうだな。」
レイ「だが、連邦軍も軍縮を押し進めているものの、それなりの戦力を誇示しているぞ?」
シン「それでも、俺達CBは介入を続ける。矛盾を孕もうとも、争いの無い世界にするまでな。」
レイ「…そう…だったな。」
シン「さてと、さっさと荷物詰め込んでトレミーに戻るぞ。」
レイ「分かった。」

シンとレイは部屋から出た。
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