『灰色の運命』2
□第30話 鎮魂歌(レクイエム)
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シン「…はぁ…」
シンはこの宇宙に妙な心地よさを感じていた。
シン「やっぱり…此処が俺の生まれ育った世界か…」
ピピッ!
シン「! そろそろか!」
レクイエムのあるダイダロス基地からは、GN粒子の輝きか目視でやっと判ったのだろう、慌てたように多くのMSやMAが出撃していた。
その中には勿論デストロイの姿もあった。
シン「ッ…!」
シンは怒りにも悲しみにも見える表情でデストロイを見た。
ピピッ
刹那『シン、ミッション開始だ。』
シン「了解…!」
アレルヤ「アーチャーアリオス、先行して敵部隊を叩く!」
アーチャーアリオスはデスティニーを抜かし、GNミサイルや粒子ビームを撒き散らしながら敵部隊に突入した。
粒子ビームは前方のMSを薙ぎ払い、GNミサイルは基地施設を破壊し、MSを撃破した。
アレルヤ「!」
爆煙からカニの様なMA───ザムザザーがアーチャーアリオスを襲った。
だが、アーチャーアリオスはザムザザーの攻撃が当たる直前に分離して回避し、アリオスはザムザザーの懐に入ってMS形態に変形し、GNビームサーベルでザムザザーを斬り裂き、GNサブマシンガンでザムザザーの胴体を蜂の巣にし、ザムザザーを撃破した。
この間、僅か数秒の早業だった。