G00D外伝 『義翼の鳥』

□第5話 無差別報復
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龍義は自室でニュースを見ていた。
ニュースは、国際テロネットワーク、ラ・イデンラの声明が流れていた。

龍義「『私設武装組織CBによる武力介入の即時中止、及び武装解除が行われるまで我々は報復活動を続ける事となる。これは悪ではない。我々は人々の代弁者であり、武力で世界を押さえ付ける者達に反抗する正義の使徒である。』…か。どうせCBを理由にしてヤりたいだろうが。」

龍義の表情と声には、明らかに怒りを含んでいた。

龍義「それに、CBにそんなしょうもない事を言おうがしようが無駄だ。寧ろお前等が紛争幇助の対象になって駆逐されるだけだろうに。」

ピピッ!

龍義「はい。」
グラハム『私だ。急だが、出動する。』
龍義「…今出た所でガンダムはおろか、テロリストも見付かりませんよ?」
グラハム「フッ、分かっている。私は我慢弱く、落ち着きのない男なのさ。しかも、姑息な真似をする輩が大の嫌いときている。ナンセンスだが動かずにはいられない。」
龍義「そうですか。分かりました。自分も…」

ピピピピッ!

龍義「すみません、ちょっと…」
グラハム「ああ、構わない。」

龍義は携帯の電話に出た。

『龍義!』
龍義「鐘時、一体どうした?」
鐘時「どうしたとか、そんなんじゃねぇよ!」
龍義「…!」

龍義は鐘時の声に焦りを感じた。

龍義「…まさか、ミユがテロに巻き込まれた?」
鐘時「いや、巻き込まれた、というか、テロの現場にはいたんだ。無事だったけどな。」
龍義「…?」
鐘時「えっと…何だっけ? ほら、アレだよアレ。心理的な…なんだ? アレ? ストレスだよストレス。」
グラハム「心的外傷後ストレス障害、PTSDだ。」
鐘時「おっ、それだそれ!」
龍義「…グラハム・エーカー中尉。」

龍義はいつの間にか部屋に入り、鐘時に答えを言ったグラハムの名前を言った。

鐘時「グラハ……なん…だと…」
グラハム「それで、少尉はどうするつもりだ?」
鐘時「うはっwwwww モノホンだwwwww」
龍義「どうするって…」
鐘時「サインくだはいwwwww」
グラハム「このまま私と一緒に空を飛ぶか、一旦日本に戻るか。」
鐘時「('A`)」
龍義「………このまま自分は───」
グラハム「いや、一旦日本に戻れ。」
龍義「えっ?」
グラハム「顔に書いてあるぞ。」
龍義「……フッ、はい、分かりました。」
鐘時「('A`)」
龍義「所で、何故俺に直接掛けなかったんだ?」
鐘時「ああ、施設の人達にも龍義がMSWADの所属になったってのを教えたからな。忙しいと思って俺を通じて龍義に知らせてくれっていう事だ。」
龍義「成る程、大体判った。じゃあ鐘時も───」
鐘時「いや、無理。」
龍義「ん?」
鐘時「ビンボークジ引かされた('A`)」
龍義「頑張れ。」
鐘時「アイアイサー('A`)ゝ」
龍義「(ウケると思ってるのかソレ…?)」
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