『灰色の運命』

□第1話 異邦人
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イアン『おっ? 目が覚めたか。お前さんのMSなら今は解析している。』

そう言って言っては親指後ろに指しながら後ろを見せた。
其処には、装甲を取り外され、各所に無数のコードやケーブルが繋がれたデスティニーがあった。

シン「……あ…ああ……」

シンは愛機の惨状にただただ顔を引きつらせるしかなかった。

イアン『すまないねぇ、知らない技術が満載だからついつい熱中しちまってな。ハハハハハハハハ…』
シン「…何だこれ…。」

シンはイアンの笑い声を聞きながらその場にへたり込んだ。

ティエリア「イアン、その機体の状態は?」
イアン『ああ、胴体はビーム攻撃でバックパックとバーニアごと貫通したのと、彼処のビーム砲と装甲以外は比較的良好だ。』
ティエリア「なら、『GNドライヴ対応型』に改修してくれ。」
イアン『…どういう意味だ? それ?』
フェルト「これを見てください。」
ティエリア「ヴェーダが送ったデータを計算し、解析したデータだ。」
イアン『いつの間に……ッ!? これは…まさか!?』
フェルト「そうです、日付、場所等を計算し、『何か』を放出した最適な場所を特定した結果がこれです。」
イアン『これは…『木星』じゃないか…! まさか…!?』
ティエリア「恐らくは、『第六基目の太陽炉』…。」
皆「…!」

皆はティエリアの言葉に息を呑んだ。

ティエリア「何はともあれ、必ず回収しなけばならない代物である事にはかわりない。さて、シン・アスカ。」
シン「は…はい!」
ティエリア「君はこれから、『ガンダムマイスター』としての訓練を受けなければならない。覚悟はいいか?」
シン「勿論! どんな訓練だって受けてやるさ!」
ティエリア「良い自信だ。後、CB用の制服を作るべきだ。」
イアン『制服? どうしてだ?』
ティエリア「CBを一からやり直す為だ。協力してくれないか?」
イアン『分かった。早速取り掛かろう。』
ティエリア「さて、シン・アスカ。早速だが訓練を始めよう。何が起きてもいいようにだ。」
シン「ああ!」

こうして、シン・アスカはCBのガンダムマイスターとしての戦いが始まろうとした。
そしてこれが、物語に多大とは言えないが影響を与える事になるとは、誰も思ってはいなかった。
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