『灰色の運命』

□第5話 アレルヤ奪還作戦
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第1格納庫


シン「さて、俺の出番はなんだろうな。」
刹那「それはスメラギ・李・ノリエガが考えている。シンは戦術プラン通りに動けばいい。」
シン「分かった。」
イアン「刹那、ツインドライヴは起動したはいいが、安定には程遠い。トランザムは使用するなよ。」
刹那「了解。」
フェルト「スメラギさんからミッションプランが届きました。」
ラッセ「おいおい、なんだよ、このプランは…。」
ミレイナ「大胆ですぅ〜。」

このプランはマイスター達にも送られた。

シン「うわっ!? 何だこりゃ?! 凄すぎるだろこれ!」
ティエリア「わずか300秒の電撃作戦。フッ、それでこそ、スメラギ・李・ノリエガ。」
シン「俺の役割は、と。……セラヴィーの援護を受けつつ、敵MSを迎え撃て、か。……兎に角やるしかないみたいだな。」
ミレイナ「プトレマイオス、大気圏突入シークエンスに移行するです。」
フェルト「ダブルオー、デスティニー、セラヴィー、ケルディム、出撃準備。0043をもって、ミッションを開始します。アリオスは射出体勢のまま、待機です。」
シン「さてと、始まるぞ。常人ならまず思い付かないミッションが。」
フェルト「GNフィールド最大展開。大気圏突入を開始します。」

プトレマイオス2はGNフィールドを展開し、大気圏に突入した。

シン「………………」

アリオス以外のガンダムはプトレマイオス2とは別ルートで大気圏突入をしていた。

ミレイナ『トレミーは後00XXで大気圏を突入し終えるです。』
シン「分かった。(…しかし無茶苦茶な速さだな…、流石はGN粒子っていった所か…。それにしても…)」

シンはミレイナの年齢を思い出した。

シン「(14か…。そういやマユも死んでなかったらあの戦争の2年後に…って、また戦争になってたな。)」
フェルト『大気圏突入完了しました。』
シン「! もうそろそろか!」
フェルト「GNフィールド最大展開!」
ミレイナ「トレミー潜水モード!」
ラッセ「海に突っ込む!」

プトレマイオス2は収監施設に砲撃しつつ、減速せずに海に突入した。

ドガァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアンッッッッッッ!!!!!!

プトレマイオス2が海に突入した影響で巨大な津波ができ、収監施設に襲い掛かった。

シン「なんて大胆不敵な戦術なんだ…。」

シンは驚きを隠せずにそう言った。
ただ、この方法を使えば施設の機能を麻痺させ、更にプトレマイオス2が海に突入した際に出来た水飛沫が粒子ビームの威力を事にも成功した。
300秒、それはこの水飛沫が維持出来る限界時間である。

シン「(僅か5分の間にダブルオーが収監施設に突入し、刹那は単身、施設に侵入してアレルヤを救出。その間、セラヴィーがダブルオーを防衛。ケルディムは敵MSを『狙い撃ち』、そして俺は───)」

デスティニーはGNバスターソード改を構えた。

シン「(背後から敵MSを攻撃する!)」

ピピッ

シン「ダブルオーは施設に突入成功。セラヴィーは防衛に入った。よし!」

シンは自らを奮い立たせる様に叫び、デスティニーは収監施設に向かった。
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