G00D外伝 『義翼の鳥』
□プロローグ
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夜
ユニオン基地
龍義は自室でグラハムと通信をしていた。
グラハム『話は聞いていたが、かなり腕を上げたようだな。』
龍義「いえいえ、中尉には敵いませんよ。」
グラハム「フッ、その腕ならMSWADに入れるぞ?」
龍義「…考えときます。」
グラハム「そうか、次の機会があれば手合わせを願おう。」
龍義「いえ、それは普通逆……はい。」
グラハム「そろそろ私はこれで失礼する!」
グラハムは通信を切った。
龍義「…ハァ……中尉は疲れる……」
龍義は本日二度目の溜め息を吐き、外に出た。
龍義「……………」
龍義は風を感じながら首にあるペンダントを開いた。
そこには、赤毛の少女の写真があった。
その少女が龍義の従妹のミユなのだ。
龍義「ミユ…」
龍義は日本の施設にいるミユが見てるだろう月を見上げた。
これは世界が『ガンダム』を知る3ヶ月前の話である。