G00D外伝 『義翼の鳥』

□第1話 ソレスタルビーイング
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プロローグから3ヶ月後


ユニオン基地


龍義「AEUの新型MSのデモンストレーション?」

19歳になった龍義はこの基地にやって来たグラハムの言葉を言い返した。

グラハム「ああ、そうだ。」
龍義「ですが、MSWADのエースがそんな所に行っていいんですか?」
グラハム「フッ、無論良くはない。」
龍義「(やっぱりな。……だけど、興味の方が勝るな。)…それは何時ですか?」
グラハム「三日後だ。」
龍義「三日後ですか。それなら問題は…ん? 三日後って確か、人革連の電力送信10周年パーティーが…あっ!」
グラハム「フッ。」
龍義「AEUはなんでこのタイミングで…?」
グラハム「さあ、だが、急がなければならない理由はあるだろうな。」
龍義「………」

そこで龍義は少し考え

龍義「分かりました。自分も行きます。」
グラハム「フッ、その言葉が聞きたかった。」

グラハムはそう言いながら龍義に紙切れを渡した。

龍義「これは?」
グラハム「集合する日時と場所が書いてある。無くすなよ?」
龍義「はい。」
「飛鳥少尉。」

1人の兵士が龍義に近付いた。

龍義「何だ?」
「面会です。」
龍義「ああ、分かった。」
グラハム「ん? 面会とは? 誰か来るのか?」
龍義「ええ、右腕です。」
グラハム「ミユ? 少尉の妹さんか?」
龍義「従妹です。」
グラハム「そうか、それは失礼したな。」
龍義「いえ、そんな謝ることではありませんよ。」
グラハム「ん、そうか。」
龍義「では、自分はこれで。」

龍義はお辞儀をしてその場から立ち去った。

グラハム「…飛鳥龍義、それでいい。守りたい者を守る為に空を飛べ。」

グラハムのその呟きは、誰の耳にも届くことなく消えて行った。
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