『対話の前の日々』
□GNティエレン部隊
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数日後
ヒマラヤ級戦艦一番艦エベレスト
艦長室
セルゲイ「…………」
セルゲイはある資料を見て、眉を寄せていた。
プシュー
ジェジャン「隊長、もう何時間もそれを見ているのです?」
リー・ジェジャンはセルゲイの副官にして、副艦長になっていた。
セルゲイ「ああ、そうだな……今はマネキン准将に任せるしかないか……」
セルゲイはジェジャンが持ってきたコーヒーを口にした。
セルゲイ「(……ピーリス……)」
セルゲイはCBのガンダムマイスター、アレルヤ・ハプティズムと共に巡礼の旅に出ているソーマ───マリーの事を心の中で呟いた。
因みにマリーはたまにだがセルゲイに他愛もない会話をする為に連絡を取っていたりしていた。
ピピッ!
2人「!」
2人は緊急を知らせる通信に身を固めた。
セルゲイ「これは……『アロウズ残党が潜伏していると思われる、放棄された連邦軍基地で異変を感知した』…そうか、ジェジャン少佐、私の機体は出せるか?」
ジェジャン「はい、問題ありません。」
セルゲイ「後は頼んだぞ。」
ジェジャン「了解!」
セルゲイはティエレン3指揮官用試験機に乗り、後続にはティエレン3一般用試験機3機が付いた。
セルゲイ「セルゲイ・スミルノフ、出るぞ!」
ティエレン3指揮官用試験機は3機のティエレン3一般用試験機と共に出撃した。