狂華楼
□にぃ
1ページ/2ページ
羅刹が脱走した。
僕達は、羅刹を探している。
「ぎゃあぁああああああ!!」
悲鳴が聞こえた。
「ちっ…!遅かったか!?」
僕達は、走る速度を速めた。
悲鳴が聞こえた方へ行くと、僕達は固まった。
『あはははっあはっあはははははははははははははははははははははははっあはははっ!!ぐちゃぐちゃだぁっ!』
僕達は、驚いた。
白髪で髪の先が紅の少女が、羅刹を刀で何度も突き刺しながら笑っているのだから。
「狂ってやがる…」
土方さんが呟いた。
『其処にいるのは、だぁれ…?』
にたぁ…と笑いながら少女がこっちを向いた。
僕は、羅刹を探しに行く前に千鶴ちゃんが、
「最近、夜中に笑い声が聞こえるんです…。その度に、頭が痛くなって…嫌な予感がします、気をつけて下さい」
と言っていたのを思い出した。