狂華楼

□ご
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僕は今、君菊と一緒に島原に来ている。


「真央様…いえ、時雨太夫」
『うわぁ…君菊、切り替えたね…』
「時雨太夫…今日のお座敷は新選組の方々どす」


新選組…彼奴等か。




『君菊、雪村の女鬼は来てる…?』
「うちは…来られてはると。あと、時雨太夫…口調」
『…そうどすか』



君菊と話している間に、お座敷に着いたみたいだ。



「時雨太夫…」
『はぁ…』
僕は境の襖を、すぅー…っと滑らかに開けた。




『…みなはん、おばんどすえ。ようおいでにならはりました』
僕は君菊が入ったことを確認する。



『旦はん達のお相手をさせて頂きます…時雨どす』
「君菊どす」
『どうぞ楽しんでおくんなまし…』

僕はそう言うと、くすりと艶やかに微笑んだ。
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