*長編*

□第1章
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女は表情を変えずにそう言った。


…ん?待てよ?…



アレ?何かおかしくね?



今は何て行った?こいつなんて言った?



ご主人様って言った⁉



土「ご主人様ってなんだよ⁉」


近「いやね、トシ、里奈
ちゃんはね、ヒヨコちゃん方式で初めてこの目で見た人をご主人様として認識するらしい」



らしい…じゃねェェェェェェ‼



土「え?なに?コレ俺が世話すんの?つか、人間でヒヨコちゃん方式ってなんだよ‼おかしくねぇ?」



近「あぁ、里奈ちゃんはね、江戸一番のからくり技師って言う噂の源外のお爺さんが作ってくれたんだよ。この組の番犬として((グッ」


いやいや、グッじゃねぇし。

つか、カラクリ?


この女がか?


どこから見ても普通の人間だが…


土「番犬ってウチには総悟が居るじゃねぇか」

近「総悟は番犬みたいなモンだがな、命は1つしかないだろ?」

土「あぁ、確かに…」

近「里奈ちゃんは、カラクリだから死にもしないしもし、壊れてしまったら直してもらえばいい。少し可哀想だけどな…」

土「そうか、んで、こいつはなんの役に立つんだ?」

近「あぁ、それを言うのを忘れてた。里奈ちゃんは、華羅繰犁S-0150号と言ってな、剣の腕は誰にも負けないくらいだ。そして、絶対にお前の命令に逆らう事はない。あと、プログラムに記憶させれば新しい事を覚えられるらしいぞ?」

土「…ふーん、ピカイチねぇ…」

『はい、確かに私は剣は凄腕とプログラムされています。なので、命令を下されば逆らいもしませんし、ただ、その命令を実行するだけです。私はモノを考えるのが苦手にできているので、本能的な動きしか出来ません。なので、敵味方がよく分からないので、登録お願いします。」


女はそう言うと頭を下げた。
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