うた☆プリ!!R-15
□愛するあなたに
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「きゃっ・・・!!」
ドサドサッ!!
突然後ろからきた衝撃に、持っていた本を落とす。
振り向くと、男性が申し訳なさそうに駆け寄ってくる。
「ごめん!!大丈夫だった?」
赤・・・いや・・・オレンジに近い明るい髪色をした彼は、澄んだ目で私を見つめてくる。
「だ・・・だだだ・・!大丈夫ですぅ・・・」
緊張しすぎて、語尾が小さくなる。
はううぅぅぅ〜・・・。
恥ずかしすぎるぅ・・・。
顔に熱が集まるのがわかった。
火照った頬を覚ますように、手で風を起こすように、パタパタさせる。
「ははっ!俺は一十木音也!君は?」
「は・・・はい!えっとぉ・・・志波雪咲楽です!!」
慌てて答える。
一十木・・・音也さん・・・
「敬語じゃなくていいよ!」
そう言っあどけない笑顔で笑った。●●