うた☆プリ!!R-15
□メールのやり取り
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彼と出会ったあの日の夜、彼から"おやすみ"とメールが来た。
だけど、彼にどう返せばいいのかわからない私は、結局彼と同じように"おやすみ"とだけ返した。
それから一週間。
朝は"おはよう"から始まり、一日中学校のことや友達のこと。
今どこで遊んでいるなど、頻繁にメールでのやり取りが続いた。
電話はしなくても、そこには確かなつながりがあった。
私からメールすれば、彼は必ず十分以内に返してくれる。
申し訳ないとは思いつつも、やっぱり話したいから・・・と誘惑に負けて、メールしてしまう。
「ふぅ」
溜息を吐き、ケータイ画面を見つめる。
私が行けるようになったのは、学校と、家周辺のコンビニやスーパーだけ。
この前約束した町案内の話は一切出ない。
私からその話題を振るのはせかしているみたいでいやだし・・・。
だからと言って、彼がその話を避けているかのようにも感じる。
この機会がなくなってしまえば、彼と会うことができなくなってしまうようで、少し焦りを感じる。