うた☆プリ!!R-15
□美風藍からの
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「こんにちは」
正午に決められたものを持って事務所を訪れた。
正直、億劫で仕方がない。
しかし、仕事は仕事。
やらなくてはと、朝から準備してきた。
事務所のレコーディングルームにはすでに美風先輩がいて、早いなぁと思いながらドアを開けた。
「遅い・・・。五分前集合が常識でしょ?」
顔を合わせて早々に文句を言われる。
私から言わせてもらえば、時間までにこればいいでしょうがって話。
だって予定通りに始められるじゃない。
小さくため息を吐いて一番奥の席に着く。
「はじめましょう」
機械的に言うと、用具を取り出し始める。
え〜っと・・・。
「予定で・・・」
バサバサッ・・・。
突然目の前に現れたドアップに、体が硬直する。
「んん!」
なんとか離れようともがくが、背中は壁にくっついていて離れられない。