イヴのキセキ

□第二章
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『どんな感じだ?』

『先程電話した時よりも警備員の人数は増えたぞ。』

『だろうな。まぁ俺達相手に警備員を増やしても意味はないがな。』

『言うねぇ次元。五エ門、とっつあんは?』

『妖精の粉の前で張り込んでいる。』

『とっつあんらしい。』

『だな。』















三年前と全て同じ。ちょっと違うのは俺が会話に参加してないことだけで、でも内容は全部一緒。動きも、あの笑いも。全て。

きっとこのあと、五エ門から美術館内の地図を貰うんだ。

ありがとな五エ門、ってルパンが笑うんだ。

「そうだルパン。これが美術館内の構造だ。」

「おぉ!ありがとな五エ門!」





ほら。





全てが同じで笑いたくなる。なんて滑稽なんだ。なのに、俺だけ違う。俺だけが違う。なんて、















なんて滑稽なんだ。















「・・・クッ。」





「どうしたのだ次元?」

「さァ?今日コイツ変なんだよ。」

漏れた笑いにいぶかしむ二人。次元はそんな二人に堪えきれずににやける顔でなんでもない、と言った。






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