イヴのキセキ
□第四章
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『ど〜しよ〜かね〜次元、五エ門。』
『知らねぇよ。自分がわりぃんだろ。』
『同感だ。』
妖精の粉を手にいれられず、もう一度侵入を試みるルパン。作戦をたてようとしてたんだっけか、確か。
『やっぱここは正面突破かな〜。』
『それでお前は失敗しただろ。』
『うっ!痛いとこつくなァ次元。でも、アレだ。なんていうかルパン三世としての意地ってのがあるじゃない?』
『・・・。』
『だから、もう一度正面突破で行こう!』
『お前なァ・・・。』
『仕方なかろう。相手はルパンだ。』
『ただし、』
『ん?』
「次元。」
「!」
美術館を前にして、計画の時間になる、後数分を待っていた俺と五エ門。計画のことをおさらいしておこうと思って、そしたら三年前のことを思い出していて。
嗚呼、俺はこんなにも彼等に依存してしまっている。
「もうそろそろ計画の時間になる・・・どうした?」
「五エ門・・・。」
嫌なんだ。お前等に依存しちまってるんだ。こんなにも。俺にとって皆みんな、家族なんだ。一人も欠けてはならない、欠けたら、
いけないんだ。
「五エ門、俺・・・。」
「・・・次元?」
「あら、次元に五エ門じゃない。」
この後どうなるかわかってるんだ、そう言おうとして、後ろから聞こえてきた声に振り返った。
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