イヴのキセキ

□エピローグ
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「・・・もうすぐ時間か。」

「ああ。」

そう呟くように答えて、五エ門が作った予告状の予備を取り出す。















‘美術館館長殿へ

12/24 午後11:00
妖精の粉を奪いに参上つかまつる

石川 五エ門
次元 大介’















この名前を見れば、ルパンが消えてから姿を見ることのなかった不二子も、ルパンを捕まえることが生き甲斐のとっつあんも姿を現すかも知れない。それに、元気を出してくれればそれでいいのだ。

10:50・・・

時計を確認した次元は顔をあげた。

「五エ門。」

「あぁ。」

頷いて、二人は歩きだす。だが、次元は何か思い出したのか、口を開く。

「五エ門。」

「・・・?」

「ルパンが、‘待っててくれ’だと。」

「!・・・そうか。」

なんで三年後に言うんだ、なんて言わず五エ門は笑う。そして、今度こそ二人は美術館へと足を進めた。

「・・・?」

空からふわふわと雪が降ってくる。なんて綺麗なのだろう、次元は空を見上げて笑った。

そういえば今日はクリスマスイヴ。もしかしたらルパンに逢わせてくれたのは、サンタクロースのプレゼントなのかも知れない、そう思いながら。































エピローグ
午後11:00の鐘が鳴る






























それは、サンタクロースが贈った大人な子供へのクリスマスプレゼント。





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