†頂き物†
□弟は可愛い恋人です
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【弟は可愛い恋人です…優京】
〜病室〜
優「京介。ちょっとそこの雑誌、取ってくれないかな？」
京「ん？はい。」ﾋｮｲ
優「ありがとう。」ﾆｺｯ
京「おぅ。」ﾆｯ
優「……最近、よく笑うようになったな。」ﾆｺｯ
京「？…前から兄さんの前では、笑ってただろ？」
優「作り笑いねー。」
京「うっ……。」
優「…まぁ、また笑うようになったし、これで許してあげる。」ﾆｯｺﾘ
京「え？」
ピンッ！
京「いたっ！なにすんだよ！」
優「え…デコピン？」ﾆｺﾆｺ
京「そんなのやられた時点でわかってるよ！なんでデコピンしたのかを、聞いてるの！」
優「まぁまぁ。」
京「まぁまぁ、じゃねぇよ…。 あー…いてぇ…。」
優「あははっ。」
京「そこ笑うの！？」
優「なんとかなるよ。細かいところは気にしない気にしない。」ﾆｯｺﾘ
京「松風みたいなこと言わないでよ…。もうそれ、聞きあきてるんだから…。」
優「そうなのか？俺はいい口癖だと思うけどな。明るいかんじがしないか？」
京「はいはい。しますします。それよりも兄さん。」
優「ん？なんだ？」ﾆｺｯ
京「その雑誌、読まないの？」
優「読むよ。京介も読むか？凄腕のプレーヤーが特集されてるんだ。」
京「ほんと？見せて見せて。」
優「ほらここ。」
京「なになに…。『DF、FW、ともに文句なしの働き。チームを優勝に導いた男。』へー…。守りも攻めもできるなんて凄いな。」
優「京介はFWだよな。別に攻め重視っていうのも、いいと思うぞ？」
京「そうかもしれないけど…。でもいざってときに、守りもやれたら、チームのためにもなるだろ？」
優「なら守りにはいられないように、なおさら頑張らなきゃ。」ﾆｺｯ
京「簡単にいうなよ…。」
優「大丈夫。京介は強いから、出来るよ。でも油断はするなよ？」
京「それってどっちだよ…。まぁ、頑張っとくよ。全力はつくす。」
優「ならいいよ。俺がグランドに戻るまで、京介にはなるべく勝っていてほしいからね。」
京「なるべくってなんだよ…。」
優「確かに出来れば、勝ち続けてほしいよ？でもね。それがお前の枷になるのは嫌だから。」
京「…そっか。わかった。正々堂々と全力でプレイするのを、いまここで兄さんに約束しとく。」ﾆｺｯ
優「…うん。」ﾆｺｯ
京「…そういえばさ。」
優「ん？」
京「ここ暑くない？」
優「クーラー効いてないかな？ちょっと窓開けて、風があるか確かめてくれない？」
京「いいよ。」
ガラッ
サワサワ……
京「あっ…涼しい…。」
優「ほんと…。クーラー止めちゃおうか。」
京「そうだね。クーラーの意味、いまのとこないし。」
ピッ
優「これでよし…。窓、全開にしていいよ。」
京「わかった。」
ガラガラ…
優「……うん。涼しいな。京介、ベッドに座りなよ。風がよくあたるよ ？」
京「ほんと？じゃあ座る。」
ポスンッ
京「……。」
優「（気持ち良さそうな顔してる……）フフ ッ。」
京「ん？どうしたんだよ、いきなり笑って。 」
優「フフフ…ちょっとね。京介の顔が可愛かった。」ﾆｺｯ
京「かわっ…!?／／そんなわけないだろ。／／」プイッ
優「すねないすねない。ほら、こっち向いて？」
京「すねてない。なんだよもう…。」クルッ
チュッ
京「………またかよぉ／／」
優「あれ？顔真っ赤で逃げちゃうかなって思ったんだけど？」ﾆｺﾆｺ
京「毎日のようにやられれば馴れるよ。それに……／／」
優「それに…なに？」ﾆｺｯ
京「………別に…嫌じゃないし／／」ボソリ
優「！あーもぅ！！／／／」
ガバッ！
京「うわ！？な、なんだよ！てか苦しい！」ｼﾞﾀﾊﾞﾀ
優「やばい！可愛すぎるぞ京介！」
京「はぁ！？／／大声でなにいってんだ！／／」
優「こんな弟をもてて俺は幸せだ！！すっごい可愛い！」
京「………。」
グイッ
優「…どうしたんだ京介？そんなに強く抱き締めたか？」
京「……弟？」
優「え？京介は俺の弟だろ？」
京「そうだけど……でも…さ。」
優（？……あ。）
京「……。」ﾌﾟｩ←頬が膨らんでいる
優「っ〜／／本当にもぅ！！」
ガバァ！
京「なっ！？だからいきなり抱きつくなって…。」
チュッ
京「あ…ぅ…／／／」
優「本当に可愛いなぁ京介は…。」
京「な、なにが…「恋人。」へ？」
優「弟だけど、大事な可愛い恋人。」ﾆｺｯ
京「……わかればいい／／」
優「ふふ。弟だけじゃ嫌だったんだ？」
京「だって……。恋人のほうが、特別な感じがするし…／／」
優「………ボフンッ／／」
京「？」
優「……なんで。」
京「え？」
優「なんで俺の弟はこんなに可愛いんだぁぁ ！！」
京「そんなこと大声でいうなぁぁぁ！！！／／／」