俺が天下を取ってやる!!

□弐陣
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『また…か…?』

「嗚呼。またじゃ…」





広間に集まる各隊の代表


それから報告に来た忍隊の月詠






報告によると、また越後の上杉と甲斐の武田が戦をしているらしい



戦は別にどうでもいい

しかし、佐渡島は越後の真後ろだ

こう何回も後ろを空けられると馬鹿にされている気分になる





「これを期に上杉を落としたらどうだぁ?」

『晋助…』




確かに今の上杉なら簡単に落とせるだろう…だが…







『いや、やらねぇ』





少しザワついていた部屋は一気に静かになった



「おぃ…

何言ってるか分かってんのか…?」

『嗚呼分かってるさ…


だがな…











俺は正々堂々と真っ正面から殺り合った勝負しか認めねぇからな!!』


ドドーンと言い放つ真






一瞬の沈黙







しかし、それは一気に破られた

皆がドッと笑い出した







「オメェらしいわ!」
「確かに喧嘩に細けぇ細工は要らねぇよな!!」





やっぱ…これが一番だよな…







『だが!!晋助の言うことも分からなくもない


正直、俺も若干苛ついた!』

「笑顔で言う台詞じゃねーよ」



『まぁ今まで動かなかったしな…

あってないようなもんだと思われてんだろーが…








そろそろ、









ちゃんと目指そうと思うんだ  







          天下にさ』








テメェら!!


戦の支度だあああああああ!!!!




うおおおおおおおお!!!!









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