俺が天下を取ってやる!!

□弐陣
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全員が戦の支度の為散らばった


今残って居るのは真と月詠だけだ





『なぁなぁ月詠』

「(ろくでもない事考えている顔じゃ…)なんだ…」











『ちょっくら川中島行ってくる』



もうすでに決定事項か





馬鹿を言いなさんし!
皆、もう戦の支度をしているんだぞ!!」

『だって気になるじゃないか!!

軍神と甲斐の虎が戦ってるんだぞ?!』


「駄目なものは駄目じゃ!!」






むー…と唸る真



だが、簡単に諦める真ではない



『あやめ!!』

呼ぶと直ぐに天井裏からシュッとおり、真を抱えて飛び出してしまった











『ありがとよあやめ!!』
「真様の為なら例え火の中水の中!!」


『で、話は聞いてただろ?

このまま川中島に向かってくれ』

「初めての登場なのにもぅ仕事?

真様ぁ!!



もっとコキ使ってくださぁい!!」
『うっせぇよ!!俺に加虐趣味はねーよ!!』

この忍、腕は確かなのだが少々…いや、大分痛々しい趣味を持っている



喋らなければ普通に可愛いと思うんだけどなぁ…












忍の足は速い。

あやめが降ろしてくれたのは戦全体が見渡せる場所







赤と白が混ざり合うこの戦場




『んー…

戦って言うより練習試合みたいだなぁ』
「前に上杉が武田に塩を送ったらしいわ…

それから二つの軍は好友関係にあるらしいわ」

『それでか』








「真様、どうやら別動隊がいるみたい」

『どこだ?』

「ここから西南に行った所より」

『軍神と甲斐の虎はきっとこれ以上は何もしないだろーなー…



うっし!!

その別動隊見に行くぞ!!』

「御意っ」
















別動隊はあっさり見つかった


『向かい合ってんのは…








伊達か?』


三日月の兜に右目の眼帯






『…漁夫の利を狙ってきたか独眼竜



ん?武田の別動隊は虎若子か?』



ちょっと面白そうになって来たじゃねーか












 
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