俺が天下を取ってやる!!
□弐陣
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side伊達政宗
まぁ予想はしていた
あの武田のおっさんと軍神がすんなり俺達を戦場に加えるとは思ってなかったからな
だか、コイツは予想外だ
武田の別動隊を率いて来たこの男…
ただの捨て駒だと思ってたがちげぇ…
こりゃ、武田と上杉の間に入るよりもっと楽しいpartyになりそうだ!
が、
なんか部外者が隠れてやがるな…
「Hey!隠れてないで出てきやがれ!」
side真
ヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバい!!
何がヤバいって?
この状況全てだよバカヤロー!!
確実に見つかってる!!
だってこっち見てるもん!!
ガン見してんもん!!
こ、ここはやっぱ出るしかねぇ…よなぁ(泣)
『あやめ、もしもの時の為に隠れてろよ』
「お気をつけて真様」
ガサッ
あー…何か今日はツイてねぇかも…
side伊達政宗
草陰から出てきたのは灰色の着流しに腰には二本の脇差しを差している
細めの男だった
顔を伏せているため、表情は分からねーが…
「Hey boy!なんでこんな所に居やがる?
まさか他の軍のspy(間者)か?」
『か、勘弁してくだせぇお侍様!
拙僧はただの浪人…
次の町に行こうと川中島を横切ろうとしたんですが…
運悪く戦場となってやしたんで、遠回りして此処を通ろうと思ってやしたのに!!
お侍様方がまた戦を始めようとしていたから…少し落ち着くまで其処に隠れていただけでさぁ!』
必死の険相で訴える男…
だが、騙されねぇぞ
side真
なるべく顔を見せないように、ひたすら下を向いていた
が、凄い速さで伊達の気配がこちらに向かってきた
『!!』
キィィイイン!!
間一髪…
とっさに自分の刀をとり、目の前に迫っていた6本の刀を受け止める
「!!政宗殿の六爪を止めた?!」
「〜♪やるじゃねぇか
テメェ…ただの浪人なんかじゃねぇだろ?
」
『余り焦らせないでくだせぇお侍様…』
バッと一気に後ろに下がり間合いを取る
スタッ
「真様っ!!
大丈夫ですかっ!?」
慌てたように飛び出してきたあやめ
『オイオイ…出てきちゃダメだろあやめ?』
「Ah?テメェの忍びかソイツは」
ここまで来たら…もういっかな?
『そーだぜ、可愛いだろ?ウチの忍』
ニヤリと挑戦的な目で伊達を見る
「HA!!とんだRaiyar(嘘つき)だぜ…
何がただの浪人だ」
「あ、頭がついて行かぬ(汗)」
『俺は佐渡島の紅真!!
今まで戦はやってこなかったが、これからは本気で天下を狙わせて貰うぞ!!』
「紅…真…!!」
「佐渡島の童鬼か!!」
緊迫した空気が当たりを包む…
「くたばりなさい猿男ぉぉぉおお!!」
!!?
空気を読まないあやめの声が…
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