腐女子高生・Middle&Seasonもの置き場

□腐女子高生の恵比寿女子学園祭?H
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恙無く、舞踏会が終わった
始終、斎は男装だったのだけど……
あまりにしつこいから、男装のまま健人と踊ったりもした

ファンの娘達の殺気が怖かったのは言うまでもない



予想通り、女の子の更衣室は、列が出来て大混雑していた
A班の女の子チームは、気長に待つ事にして、まだ賑やかな余韻の残る講堂にいたりするのだが……



「残念過ぎる……何で斎だけドレス着ないんだよ」

男の子の更衣室も空くまで付き合ってくれている健人が、何度も聞いた事を繰り返す
いい加減、相手にしなくなってきた斎に、更に残念がっていたりするけど……

「弟君、そこの拡声器、黙らせて」

うんざりしながら、斎は健人を指し示す

「え、えーと……」

康人は苦笑して渚に助けを求めた
健人が言いたいのも、解らなくはないワケで……

「斎、神崎君が残念がってるのも、解ってあげてよ」

「渚ちゃんも兄君の味方?
野郎が女装するのは、一歩間違えたら犯罪だけど、女の子が男装するのは問題無いでしょ?」

「……コスプレイヤーが言うと説得力があるな」

誉が珍しく納得している

「考えてもみなさいよ?
あたしが着ても様になるドレスなんて、無いわ
ウィッグも被らないし、カラコンもいれないし、ましてや、メイクで作り上げるヒマなんか無かったんだもの
詰めるトコ詰めれないし、形に仕上げるの無理だったんだんだから、その辺、理解して欲しいわよ
ノーマルな状態であたしがドレス着ても、ピエロなんだもの
こんな席で道化にはなりたくないわ」

斎の言い分もご最も
コスプレ写真の斎は、いつも今とイコールにならないくらい、作り上げる

「この期待をどうしてくれるんだよ!」

「ん腐々々々々々々々々……
あたしのドレスが見たいなら、家に来なさい?
クローゼットにほうりこんであげるから
衣装の鑑賞は、いつでもどうぞ?」

斎は健人に言うと、そろそろ空いていたらしい男子更衣室に、健人を蹴り込んだ

「いってー、おま、足癖わりーぞ!!」

斎は、左足で立って右足をゆらゆらと揺らした

「腐々♪
トンファー使いは、足技もないとやっていけないものでね♪
それじゃ、ごゆっくり♪」

扉を閉める斎は、いやに良い笑顔だった
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