腐女子高生・Middle&Seasonモノ置き場3

□腐女子高生のもしもの話しJ
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次の日、斎は予備の制服を着て、元気に登校した

「斎、腕大丈夫?」

心配そうな鈴花に、ニパッと笑ってみせる

「舐めときゃ治るのよ、こんなもん
ほら、あたし、血の気多いし?」

「血の気が多くてケンカしてたんじゃ、生傷癒えねぇだろーが!!」

くしゃ

健人が斎の頭を軽く撫でた

「おっはよー、皆の衆!!」

なんとなく、学校の近くでA班大集合
もしかしなくても目立つ
そこに、車から降りた渚も加わった

「おはよう皆、斎が心配だったの?」

「勘違いするな、俺は完治に無理矢理引っ張られただけだ」

物凄く不機嫌最高潮な誉に、渚はクスクス笑う

ふと、通りの向こう側から、視線を感じて、斎が振り返ると、昨日の女の子達がこっちを恨めしげに見ていた

「斎、何かあった?」

チーが首を傾げると、斎はなんでもないと笑って首を振る





「そう?なら良いけど」





渚がにっこり微笑むが、目が笑っていない


次の瞬間、ぞくぅっと悪寒を感じた女の子達が、背を震わせた


それを目の端で捕らえた健人に斎

「……市ノ瀬、お前、今なんかした?」

「ううん、してないよ?」

爽やかに言う渚にほっとする





「斎の痛みを思い知れとは思ったけどね」

「あ、渚も?実はオレも思った♪」





ニコニコと、康人と渚が笑いあう
しかし、言っている事は真っ黒い

「な、なんか怖くね?
この不思議系天然コンビ……」

完治が健人と誉に囁く
それには二人とも同意を示したい





「いやーん♪
呪詛返し!?呪縛(カース)呪文じゃないの!!
きたきたきたきたーっ!!
あたしのイマジネーションが沸いて来たわよ!!」





拳を握り締めて斎は叫びを上げた
バックでイケナイ何かが燃え上がっている


「こうしちゃいらんないわっ!!
早速物語りの構成を考えなきゃ!!」


止める間もあらばこそ、斎は駆け出した
怪我人とは思えない元気の良さだ

途中で、崇にぶつかって、それでも元気

「あ、崇ちゃん、おはよう、ゴメンね
浮かんだモノが抜けそうだから、また改めて謝るから、じゃね!!」

「あ、おはようございます……って、もう聞こえませんか……」

苦笑する崇の後ろから、今日も元気なA班のメンバーが、声をかける
これから、また、平凡な一日が始まると……思いたい





→あとがきという名の言い訳
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