腐女子高生・Middle&Seasonもの置き場
□腐女子高生のハロウィンA
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「でたわね、誉ちゃん!!
あたしはこの時を楽しみにしていたのよ!!」
ズビシ!!
仁王立ちで誉に指を突き付ける斎
「は?」
「皆のコスプレも貴重だけど、それよりあたしは誉ちゃんにイタズラをしたかったのよね!!」
お、恐ろしいことを!!
何人かの心の声が一致した
吸血鬼な誉がニヤッと笑う
それだけでもいつもに増して怖い
「まずは決まり文句から!!」
斎は何故か華麗にポーズを決めた
「トリック&トリートッ!!!」
なんか違うから!!
みんな唖然
心のツッコミも一致した
だけど、斎は胸を張る
「イタズラかお菓子かなんて、あたしには選べないわ!!
どうせやるなら、どっちもやるのがあたしらしいと思わない?」
「はぁ、馬鹿もここまで来れば、いっそ清々しいな」
呆れ返る誉だが、それくらいでめげる斎じゃなかった
「さぁ、誉ちゃん、諦めてイタズラされて、お菓子も寄越しなさい!!
今なら、斎ちゃん特製パンプキンパイを、4号ホールでプレゼントするわよ!!」
どーん!!
宣言する斎のバックにカボチャお化けが見える
「……菓子で釣られるかよ」
素っ気なく言い返す誉だが、完治は見た
パンプキンパイの下りで、誉の顔がピクッと反応したのを!!
誉、十分釣られてるって
「仕方ないわね
特別にカボチャプリンも付けようじゃないの!!」
はぁ、と溜め息を零す斎
なんか、誉を操るツボを押さえられてね?
完治は一人可笑しかった