腐女子高生・Middle&Seasonもの置き場

□腐女子高生のハロウィンC
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「やぁ、雲雀さん、可愛い服だね」

「どーでもいいわよ、崇ちゃん!!
誉ちゃんを捕まえて!!」

「え?」

「むしろ、雲雀を捕まえろ崇!!」

言う頃には、誉は崇の前を通過した

「えぇ!?」

「ざけんじゃないわよ誉ちゃん!!
崇ちゃんも、そこ退けないと厚底喰らわせるわよ!!」

我が身の危険を感じ、崇は速やかに斎に進路を譲った

「あんなに必死な誉君、始めて見た……」

眼鏡を直しながら、崇は呆然と走り去る誉のマントと、追い掛ける斎のツインテールを見送った





「っとに、なんだって、女の子相手なのに……こうも階段上り下りするのよ……」

もちろん、誉ちゃんはこっちの体力を手っ取り早く削って、諦めさせる気なんだろうけどね……

階段の手摺りを握って、踊場で肩で息をする斎


厚底ブーツで階段ダッシュはかなりくる


「……チッ、やっぱり、三次元の男なんて、観賞以外に役に立たないじゃない」

そうは言っても、一度友達と認識したら、身内扱いして見捨てられなくなるのが、斎の性だ


一度、皆のトコに戻るか……
策を練り直さなきゃ
今日こそ、誉ちゃんをぎゃふんと言わせる良いチャンスなんだから!!


それより、誉がどこかで斎をマークしていない限り、お互い見失っている


「フッ、携帯、使っちゃダメとは言ってないわ
活用してなんぼよ」


斎はニヤリ、と不敵に笑い、あろうことか、女子トイレに隠れて、ある人物へ連絡を入れた

「報酬は斎ちゃんお手製のクッキーでどう?」

こんな懐柔のされ方をするのは……実は心辺りが幾つもある
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