腐女子高生・Middle&Seasonもの置き場

□腐女子高生のハロウィン(おまけ)
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そもそも、健人は疑問だった
何故、ああも都合良く誉の所在が割れたのか

そして、誉も甚だ疑問だった
何故、あの体育館裏に都合良く斎が降って来たのか

総ては斎のみぞ知る

健人の疑問に対しては、不敵に素敵な笑顔でこう言った

「腐女子には秘密と謎が沢山あってカオスなのよ
腐女子は外見からじゃ見分けなんてつかないの
腐女子ネットワークは、野郎供には絶対解明できない変幻自在なコミュニケーション方法よ!!」

つまり、なんだ……斎一人の目で見つけられないなら、と、腐女子の目を格段に増やして誉を捜索した訳だ

これだけ人がいる学校の中で、誰が腐女子で、誰が斎とコンタクトを取っていたかなんて……特定するのは難しい

もしかしたら、生徒ではなく、教師かもしれないし、体育館の中にいた人間じゃないかもしれない

その、目に見えない網に、誉が逃げる術等無かった訳である





誉の疑問には何故か自信満々に言った

「体育館の二階の窓から、木の枝を伝ったのよ!!
おかげで、余裕で捕まえれたわ!!」

「野性児か、お前は!!
もし落ちたらどうするんだよ!
おまえ、仮にも女の子だろ!?」

思わずツッコミを入れた健人に、ナカムーに髪を直してもらっていた斎はキョトンとした

「兄君がそう思うなら、そうなんじゃない?」

「お前、仮にもどころか、嫁入り前の女の子だろ!!
顔に跡が残るような傷でも出来た日にはっ……!!」

お説教モードかと思ったら、違うらしい

「お母さーん、斎が、斎が、こんな跳ねっ返りのお転婆にーっ!!」

誉から上から降って来たと聞いた辺りから、健人がよろしくないと思っていたようだったが……
若干、引き攣っていたし……
とうとう、壊れた

誉の肩を揺さぶっている
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