JUMP短編
□君へ
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薮side
光…元気にしてるかな?
泣いたりしてないかな?
体調は大丈夫かな?
ずっとずっと考えてる、光のこと。
俺はこのまま光の笑顔も見れず、光と一緒にいられずに死ぬのかな?
そんなのは嫌だ…。
最愛の人と一緒にいられないなんて絶対に嫌だ…!!
俺は…俺はまだ光と一緒にいたい!
この願いは…光には届かないのかな…。
光に…会いたいよ…。
?「その願い、私が叶えてあげましょうか。」
宏「え…だ、誰?」
?「私?私は…神、とでもしますか。」
宏「神…。」
神「はい。薮さん、あなたの願いを私が叶えてあげましょう。」
宏「ほ、ホントですか!?あの…っじゃあ…光と…また笑いあいたい…光と…また会いたいです…!」
神「わかりました。ですが、条件付きです。」
宏「条件…?」
神「その願いを叶える変わりにあなたの美しい声をいただきます。安心してください。今日もらうつもりはありませんから。」
宏「声…。…はい。いいです。」
神「わかりました。あと、あなたの恋人、光さんのお仕事は今日なくなりました。」
宏「…え!?」
神「私からのちょっとしたプレゼントですよ。少しでも長く、恋人と一緒にいたいでしょうし。」
宏「あ…ありがとうございます!!」
“薮…薮ちゃん…”
神「ほら、あなたを呼んでる人がいますよ。」
宏「光…。」
神「ふふっ♪可愛い呼ばれかたされてるんですね。」
宏「はい!あの呼び方は光だけの特権ですから!」
神「さあ、早くいってきてください。」
宏「はい…ありがとうございました!」
やっと…やっと、光と会える…!
待ってて、光。
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