family
□酷くなる悲劇
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ベッドでボケーッとする。
部屋にきて何分経ったかな?
一時間くらい?
そんなことを考えてると部屋のドアがノックされ、開いた。
そこから顔を出したのは侑李。
侑「あいり、ご飯できたよー…ってなんで長袖?」
『いやあ…何となく。ご飯できたんだよね?リビング、行こっか。』
侑「何となくか〜。まあ、いっか。行こう行こう!」
侑李に手を引かれ、二人でリビングにいった。
机にご飯が並べられていて、皆はそれぞれの椅子に座ってる。
喋ってる人もいればテレビを見てる人も。
私も椅子に座った。
宏太にいが呼び掛け、いただきますをして食べ始めた。
ちなみに、各自の座ってる場所はこうなってます↓
慧 雄 裕 涼 侑
宏 龍
私 大 圭 光
…侑李と龍が近すぎるっていう。
さっきから何だか視線が痛いな…。
ふと顔をあげると、皆の視線がこっちに向いていた。
…ちょっと怖いんだけど…。
『な、なに?』
涼「いや…なんで長袖着てんのかなーっと思って。今は夏だぞ?」
それくらい分かってますよ←
『な、なんとなくだよ。夏ってことくらい分かってますよー。』
私はそこまで馬鹿じゃないもん。
慧「てゆーかさっき手首に包帯らしきものが見えたのは気のせい?」
あ、ヤバい。
私の心拍数が尋常じゃないくらいの早さで上昇した。
『ほ、包帯っ?なにそれ、なにもしてないよ?ほらっ!』
慧「いや、そっちじゃなくて、反対。」
なんでよコノヤロ。←
『し、してるわけないじゃん!てゆーか包帯ってなに、美味しいのっ?あはは!』
…私は…何を言ってるのだろう←
宏「…大丈夫か?あいり。」
『だ、大丈夫!大丈夫だから!』
いや、大丈夫じゃないよねコレ…。
裕「てゆーか誰も触れないから俺が言うけどさ。」
光「なんだい。」
裕「なんであいりは顔にそんなにも怪我してんの?」
『え…怪我?』
まったく気づかなかった私って…←
絶対殴られた時についたやつだ。
『いやあ…帰ってくる途中で転けちゃいまして…あはは…。』
どうしよう、視線が痛すぎる←
圭「相当派手に転けたね〜。」
そ、派手にやられたの。
皆が気づくのはもう少し先のこと…。