family
□酷くなる悲劇
2ページ/4ページ
激しく揺れては殴られる。
また壁に向かって突き飛ばされた。
でもそのおかげで少し助かったかも。
あのまま暴行受けてたらきっと、少し気を失ってたと思う。
この人達はすごく力が強かったから。
私の髪の毛が床にちらほらと落ちている。
どんだけ抜けたんだか。
『なんで…こんなことするの…?私は何も悪くないのに…!』
弱々しく問いかけた。
女「あんたが皆様に近づくからだろ。あずさが手紙で言ったはずだけど?近づくなって。」
女「なのに近づきやがって。皆様がお前のものだけだと思うなよ!」
女「皆様は皆のもの!あんただけいっつも皆様と話して…いい加減ウザイんだよ!!」
私は、言葉の中に出てきたある文字で腹が立った。
その怒りが押さえきれず、私は立ち上がり、叫んだ。
『皆は…皆はものなんかじゃない!さっきから聞いてればもの、ものって…皆はあなたたちの道具でもなんでもない!今すぐ謝って!皆のことをものって言ったことを謝ってよ!』
だってそうでしょ?
皆は女子達の道具になった覚えはない。
そんな人を見下したような言い方はおかしいもの。
女子達は私が叫んだからなのか目を見開いて驚いた。
でもそれも一瞬のこと。
またいつもの目に戻った。
女「いきなり叫び出すから何かと思ったら…そんなこと?」
女「皆様は道具。いつでもかっこよさを振り撒く道具。残念、他の女子も道具としか思ってないよ(笑)ねえ?」
女「そう。そんなただの道具なのに他の女子にもかっこよさ振り撒いてさ。でもかっこいいから許されるんだけど(笑)」
「「「あっはは!ww」」」
この人達はそれでも皆が好きって言えるの…!?
ただの道具としか思ってないなんて…!
『ふざけてる…。』
女「はあ?何て?」
『ふざけてる!それでも皆が好きなの!?おかしい!ただの道具としか見てないなんて、好きと言えない!馬鹿げてる!あなた達はどこまで最低なの!』
この一言で女子達が怒ったのが分かった。
目がかわり、また言ってきた。
女「あんたってホントどこまでもウザイんだよ!」
女「そのウザさ、私が消してあげるよ!」
そう言ってホースで水をかけてきた。
おかげで全身ずぶ濡れ。
女「それでウザさも消えたでしょ!」
そう言って女子達は出ていった。