family
□ついに
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『はい…そう、ですけど…。』
なんなの、この人達…。
男「へえ〜バリバリ可愛いじゃん!」
男「ちょっとさ、あの車の中までついてきてよ。」
男「はい、行こう行こう。」
無理矢理と言っていいほどの力で腕を引っ張られた。
『や…っ離して!離してよっ…!』
どう抵抗しても男性の力に勝てるはずもなく、ワゴン車の中に無理矢理入れられた。
中は薄暗く、辺りは少しだけしか見えなかった。
でも1つだけ分かった。
私は、男性に囲まれてる。
『な…なんなんですか…あなた達…!』
男「え?あなたを車に連れ込んだ悪い若者ですけどー。」
そんなこと言われなくても分かってる。
『何する…んぅ!?』
急に後ろからガムテープを口に貼られ、手首を拘束された。
『んーっ…んー!…っ!』
叫ぶこともできない私はただ必死にもがいた。
この先のことになんとなく予想がついていて、すごく怖い。
ここまできたらきっと誰もが分かる。
私は…レイプされるんだ…。
そんなとき、前の席の方から高い声が聞こえてきた。
女「もうめちゃくちゃにしてやってよ♪コイツなに言っても聞かないからさ。」
女「二度と皆様の前でニコニコできないようにしてやってよ!」
男「おーけー♪…というわけだから、許してね!」
『んーんー!…んーっ…グスッ…んん…グスッ…んーっー…!』
必死に抵抗した。
泣きながらでも、どんだけ疲れようとも頑張った。
でもその度に顔を殴られた。
もう無理だ、と私は全身の力が抜けてぐったりしていた。
結局私はレイプされた。
最後は私は、気を失ってしまった。
冷たい風を感じ、目を開けると放課後に来た河川敷で私は倒れていた。
含も汚くなり、泥がたくさん。
制服が破け、もうちゃんと着れる状態ではない。
靴下も脱げてて素足だった。
いくら夏とはいえども寒い。
それに熱が出てきたみたい。
あの日に濡れたのが原因に違いない。
私にはもう立てる気力もなかった。
全身に力が入らないから時計を見ることもできない。
でも、時刻が遅いことは分かる。
空が真っ暗。
さっきみたいな事が嘘みたいに見えるほどの綺麗な星。
多分…9時くらいだろうな…。