family

□ついに
3ページ/3ページ



慧side


お      そ      い。


大貴や圭人、涼介、侑李、裕翔は夕方、俺達と一緒に家に帰った。


あいりは何かあったらしく、一緒に帰れなかった。


だから家で皆であいりを待つことにした。


そこまでは良い。


あいりを待っててもずっと帰ってこない。


帰ってくる気配がない。


もしも誰かに誘拐されてたら?


もしも事故にあってたら?


もしも誰かに襲われてたら?


嫌な考えが頭をよぎる。


時計をみるともう10時。


帰ってない方がおかしい。


宏「あいり…なにしてんだよ…。」


慧「電話も出ないし…。」


大「メールの返信もないし…。」


侑「かけなおしてこないし…。」


ホントになにしてんだよあいり…。


皆が静かになって俯いていると、涼介がいきなり立ち上がった。


涼「…俺、探してくる。」


雄「でも、どこにいるとか検討もつかないぞ?」


あいりはよくてんてんといろんな所に行くからな…。


涼「それでも、早く探した方が良いだろ?あいりが大変なことになってるかもしれない。」


光「じゃあ俺もいく!あいりが心配だし…てか皆で探そうぜ!」


圭「うん、それが一番良いかもね。」


龍「俺は家でいてみるよ。もしかしたら帰ってくるかもしれないし!」


宏「ああ、頼む!」


慧「よし、行こう…!」


あいり、待っててよ。


絶対に探してみせるから。


どうか…どうか無事でいてよ…。







前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ