family
□ついに
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慧side
お そ い。
大貴や圭人、涼介、侑李、裕翔は夕方、俺達と一緒に家に帰った。
あいりは何かあったらしく、一緒に帰れなかった。
だから家で皆であいりを待つことにした。
そこまでは良い。
あいりを待っててもずっと帰ってこない。
帰ってくる気配がない。
もしも誰かに誘拐されてたら?
もしも事故にあってたら?
もしも誰かに襲われてたら?
嫌な考えが頭をよぎる。
時計をみるともう10時。
帰ってない方がおかしい。
宏「あいり…なにしてんだよ…。」
慧「電話も出ないし…。」
大「メールの返信もないし…。」
侑「かけなおしてこないし…。」
ホントになにしてんだよあいり…。
皆が静かになって俯いていると、涼介がいきなり立ち上がった。
涼「…俺、探してくる。」
雄「でも、どこにいるとか検討もつかないぞ?」
あいりはよくてんてんといろんな所に行くからな…。
涼「それでも、早く探した方が良いだろ?あいりが大変なことになってるかもしれない。」
光「じゃあ俺もいく!あいりが心配だし…てか皆で探そうぜ!」
圭「うん、それが一番良いかもね。」
龍「俺は家でいてみるよ。もしかしたら帰ってくるかもしれないし!」
宏「ああ、頼む!」
慧「よし、行こう…!」
あいり、待っててよ。
絶対に探してみせるから。
どうか…どうか無事でいてよ…。
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