family

□負けない
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しばらくして食べ終え、食器を水につけて部屋にいった。


着替えをして、鞄を持ってまたリビングに行った。


皆はもう着替えていたからリビングでくつろいでた。


7時。


少し早いけど、もう行こうかな。


『宏太にい、私行くね。』


今日行けば明日は休み。


土曜日と日曜日。


だから今日はめいいっぱい頑張ろう。


宏「もう行くのか?少し早すぎないか?」


『うん、ちょっと課題ができてなくて…今日までだから学校でするの。』


大「あ、じゃあ俺達も一緒に行くよ!最近ずっと一緒に行けてなかったし!」


『いや、いいよ!皆はゆっくりしてからで!私のただの不注意だから!』


こんな私情で皆を早く行かせるわけにはいかない。


それに、もしそんなことがバレたりしたら。


きっと皆まで被害が及ぶ。


そんなこと、絶対にあってはならない。


私が皆に嫌われちゃう。


皆にいらないって思われちゃう。


そんなの絶対にいやだ。


おかしいよね、こんな勝手な理由。


でも実際に私の立場に立つとそう思えるかもしれない。


経験すれば、体に染みるものだから。


龍「おーい、あいり?」


『・・え!?あ、なに?』


龍「いや、ボケーっとしてたから何かあったのかなって。」


『ああ、ううん!じゃ、行ってきます。』


結局涼介達よりも先に家を出た。


ホントは学校に行くなんて真っ赤な嘘。


あんなところ、行きたくないもん。


・・・あ、そっか、女子。


結局は行かなくちゃいけないんだ。


私は足を学校方面に戻し、急いで歩いた。

しばらくして学校に着き、教室にいった。


寄り道したため、女子や男子は来ていた。


私は自分の席に座り、ボケーっとした。


前はこんなこと無かったのに。


毎日が楽しくて、毎日が好きだった。


今はちっとも楽しくなんかない。


学校が好きになれない。


どうして?友達が減ったから?苛められてるから?


涼介達と楽しく話せないから?


親友に裏切られたから?


全てが理由。


こんな私を、誰かに助けてほしい。


他にいらない今は只ただ助けてほしい。


…なんて、助けてくれる人なんていないよね…。


私は机に附せてチャイムが鳴るのを待った。


3人に挨拶されたけど、寝たフリをして誤魔化した。
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