family

□inイタリア
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店「こちらが当店で一番人気の和風パスタです。少し手を加えまして、おろし大根をトッピングしました。こちらを加えることで、今までのパスタとはちょっと違う、大人の静かな味が楽しめますよ^^」


うん…やっぱり日本人だ!


しかも華奢でカッコいいっ!!←


多分私…人生で初の恋をしました←


そんなとき、膝の上に何か紙が落ちてきた。


とりあえず手に持ち、なんとなく店員さんに目をやると…


店「^^」


にっこりされ、そのまま厨房に行ってしまった。


多分この紙は店員さんが落としたもの。


『私、ちょっとお手洗い行ってくるね。』


そう言ってお手洗いに行く振りをして皆に見えない死角の場所で悪いと思いながらも紙を開いた。


『ん?何これ…?』


紙には言葉とメアド、それから番号が書いてあった。


言葉はなんか長かった。


“今日の午後4時、この店のすぐ近くの広場の噴水前で会えませんか?ぜひ、あなたとお話がしたいです。会えない場合は電話かメールをしてくださると嬉しいです。”


午後4時?すぐ近くの広場の噴水前?ああ、さっき通ってきたところかな?


午後4時かあ…夕飯の時間って確か6時だったよね?


なら大丈夫だよねっ!


『ただいまっ♪アンドいただきますっ!』


とりあえず席に戻り、パスタを食べた。


『ん〜…おいし〜(*´∀`*)』


おろし大根がのったパスタって初めてだ♪


これはこれでかなり美味しい!


数分して皆食べ終わり、お店を出た。


お店を出るとき、あの店員さんが入り口まできた。


店「本日はありがとうございました。またお越しくださいね^^」


皆は笑顔で店を出た。


私はというと…店を出る前、店員さんと目が合い、ウインクされた。


そして皆より少し遅れてお店を出た。


宏「いや〜食った食った!」


雄「…んえっ!」


『ん?雄也にいどうしたの?』


雄「いやあ…時間って早いなあ、とw」


不思議に思い、携帯の時計をみた。


時刻は3時半。


私もびっくりした。


『3時半!?はやっ!』


光「え、もう!?」


宏「昼食たべたのが3時半って(笑)夕飯は腹に入るかなー?」


涼「俺はいける!」


圭「俺も〜♪」


雄「ちなみに俺も!」


大「はーいはーい!俺も俺も!」


龍「にいちゃん達は余裕でしょww」


なんて皆は笑い合ってる。


私は夕飯なんて今はどうでも良かった。


ただ、あの紙の言葉だけが頭にあった。


『(3時半…あともう少し…どうしよう、行こうかな…?)』


迷ってても仕方ない。


私は意を決して行くことにした。


皆には言わない方が良いよね。


言ったら…


「えー!?なんでそんなの渡されてんだよ!」


「俺らよりも大切だって言うのか!?」


とかなるよね、絶対に。


皆には悪いけど内緒で行かせてもらおう。


皆…ごめんね。


幸い私は皆よりも一番後ろ。


皆は前を向いたまま話してる。


このまま行ってもバレないと思う。


私はちょうど横に見えた細い路地を見つけて、急いで隠れた。


皆は気づかずにそのまま話しながらどんどん進んでいった。


皆が小さくなるまで私はずっとその路地に隠れていた。
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