JUMP短編2
□憎しみの連鎖
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高「…え…?」
知「あ、ゆうやん。」
高「なんで…?なんで…伊野ちゃんが死んでんの…?」
知「…殺したよ?伊野ちゃんは涼介を殺したんだから。」
高「………この野郎…っ!!」
___バァンッ
知「ぐはっ…………」
高「俺の…親友を…っ!殺しやがって…!!」
八「高木…?それ…なに?」
高「あ…光くん。これ?これね…知念の死体だよ。分かるでしょ?」
八「知念…?知念…が…なんで死体…?まさか…お前、が…」
高「さすが光くん。勘が鋭いね。」
八「なんで…!!許さねえ…お前だけは絶対許さねえ!!」
___ザシュッ
高「!!……………」
八「…この首、ずっと踏んでてやるよ。」
森「光くん…と、高木…?あれ…?なんで高木は寝てるの?」
八「こっち来てよく見たら?」
森「………っ!?たか…高木!!うああああああっ!高木の首…高木の首があっ!」
八「高木の首ならこっち。」
森「どけろ…!その足をどけろ!!」
八「ほい。」
森「高木…っ…うああ…っ許さ…ない…!高木をこんなにして…!!」
__ガッ
八「ぐああああっ……………」
森「高木…首…取り返したから返してあげるね。」
薮「龍太郎…。」
森「…薮くん。」
薮「どうなるか…分かってるよな…?」
森「良いよ、もうどうにでもして。」
薮「じゃあお構い無く。」
___ズバッ
森「……一生呪うから…っ…………」
薮「…光…安らかに眠っててね…?俺がすぐにそっちに行って起こしてあげる。」
__グサッ
憎しみ合って、恨み合う。
それを死で表す地球上の人間。
それを表させる地球。
そんな地球上の、こんな小さな国の、こんな街の、こんな建物で。
憎しみの連鎖は繰り広げられ…幕を閉じる。
また新たな連鎖がこの国のどこかで、数えきれないほど幕開けをしているだろう。
彼ら十人の憎しみの連鎖は十人を狂わせ、九人を憎み、九人を恨み、九人を殺した。
岡「皆…バカみたい。全部俺が仕組んだことなのにね。
死んでくれてありがとう、皆。」
____バァンッ
人の憎しみはまた、違う形となって表されることもある。
それは、相手に対してだったり、自分に対してだったり。
こんな連鎖、正直いらないかもね。
けど、なかったら生きてけない。
それが地球で、それが日本で、それがこの場所なんだから。
結局、本当に狂っていたのはー…
Endingの人間…岡本圭人かもしれない。
end