JUMP短編2

□憎しみの連鎖
3ページ/3ページ



高「…え…?」


知「あ、ゆうやん。」


高「なんで…?なんで…伊野ちゃんが死んでんの…?」


知「…殺したよ?伊野ちゃんは涼介を殺したんだから。」


高「………この野郎…っ!!」


___バァンッ


知「ぐはっ…………」









高「俺の…親友を…っ!殺しやがって…!!」




















八「高木…?それ…なに?」


高「あ…光くん。これ?これね…知念の死体だよ。分かるでしょ?」


八「知念…?知念…が…なんで死体…?まさか…お前、が…」


高「さすが光くん。勘が鋭いね。」


八「なんで…!!許さねえ…お前だけは絶対許さねえ!!」


___ザシュッ


高「!!……………」









八「…この首、ずっと踏んでてやるよ。」


















森「光くん…と、高木…?あれ…?なんで高木は寝てるの?」


八「こっち来てよく見たら?」


森「………っ!?たか…高木!!うああああああっ!高木の首…高木の首があっ!」


八「高木の首ならこっち。」


森「どけろ…!その足をどけろ!!」


八「ほい。」


森「高木…っ…うああ…っ許さ…ない…!高木をこんなにして…!!」


__ガッ


八「ぐああああっ……………」









森「高木…首…取り返したから返してあげるね。」


















薮「龍太郎…。」


森「…薮くん。」


薮「どうなるか…分かってるよな…?」


森「良いよ、もうどうにでもして。」


薮「じゃあお構い無く。」


___ズバッ


森「……一生呪うから…っ…………」









薮「…光…安らかに眠っててね…?俺がすぐにそっちに行って起こしてあげる。」






















__グサッ










憎しみ合って、恨み合う。


それを死で表す地球上の人間。


それを表させる地球。


そんな地球上の、こんな小さな国の、こんな街の、こんな建物で。


憎しみの連鎖は繰り広げられ…幕を閉じる。


また新たな連鎖がこの国のどこかで、数えきれないほど幕開けをしているだろう。


彼ら十人の憎しみの連鎖は十人を狂わせ、九人を憎み、九人を恨み、九人を殺した。

岡「皆…バカみたい。全部俺が仕組んだことなのにね。





死んでくれてありがとう、皆。」




















____バァンッ



人の憎しみはまた、違う形となって表されることもある。


それは、相手に対してだったり、自分に対してだったり。


こんな連鎖、正直いらないかもね。


けど、なかったら生きてけない。


それが地球で、それが日本で、それがこの場所なんだから。


結局、本当に狂っていたのはー…

























Endingの人間…岡本圭人かもしれない。



end
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ