JUMP短編
□君へ
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光「おっはよう薮ちゃん!!今日も晴れ晴れとした良いお天気ですぜっ!」
今日もまた同じ場所に来て窓を開ける。
愛しい人がいる部屋で。
光「薮ちゃん!今日も俺仕事だ〜。薮ちゃんがいない仕事はつまんないぞっ!」
こんなことを言っても無反応。
光「今日は雑誌の撮影で久しぶりに皆で集まるんだー!薮ちゃんも行くかっ?…って無理か〜(笑)」
泣きたい。今ここで泣き出したい。
でも薮の前で泣くのはダメなんだ。
だって薮が起きたときに俺が泣いたりしてたらカッコ悪いから。
光「あ、じゃあ時間だからそろそろ行くな!薮も寝てばっかしないで早く起きろよ〜wwじゃあまた夕方な!」
その言葉を残して部屋を後にし、車に乗り込んだ。
そこで俺は、今日初めて涙を流した。
光「薮…や、ぶ…まだ寝てた…っ!」
薮があんなふうになったのは今から3ヵ月前のこと。
いつもと同じように撮影をして、帰ろうとしたとき。
宏「ひ、光!」
後ろから薮に呼び止められた。
光「ん?どうした?」
宏「えっと…。」
光「ん?」
宏「あの…もう少しで記念日、でしょ?/////」
光「おっ!薮ちゃん覚えてたんだ!!いやー生きてると嬉しいこともあるんだねえ!」
宏「だから…記念日、予定開けれるかなー…って…////」
光「あったり前!記念日に予定を入れる彼氏がどこにいる!!薮ちゃんも予定開けとけよ〜?」
宏「入れないもん!てゆーか“ちゃん”付けしないでよっ!」
光「彼氏の俺の特権だからいいだろ?」
宏「…ッ…まあ…そう、だけど…。」
光「んー?何て言ったんだー?」
宏「…〜ッ//ばか光っ!!変態!スケベ!イケメン!ずる賢いばか光!」
光「お〜最高の誉め言葉をありがとうww私は嬉しいよ、薮ちゃん♪」
その日は笑いあって別れたんだ。
なのに、その日の夜…俺に重くのし掛かる電話が掛けられてきた。
電話に出ると、かけてきたのは大ちゃん。
大「光!光、大変!大変だよ光!」
光「わかったから落ち着け。」
大「あ…。光、落ち着いて聞いて。」
光「なんだよ改まって。てか落ち着いてるし。」
大「あ…そうだね…。
光…薮…薮くんが…。」
光「薮?薮がどうした?」
この時に嫌な予感が少ししてたんだ。
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