世界の姫君

□プロローグ
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桜が舞い散る晴れ晴れとした空の下。


大きい規模の学校の一室で私、斉木蘭は普通に勉強をしていた。


今は数学。


少しうるさい先生に他の皆は真顔で授業を受けていた。


多分今こう思ってるのは私だけじゃないと思う。


早く終わってほしいな…と。


でもこれで今日の授業は終わり。


私は我慢して受けた。


少ししてチャイムが鳴り、皆はザワザワと話し出した。


私はというときっと誰よりも早く学校を出た。


なぜなら今日は、お母さんが早く帰ってきなさいと言ったから。


『もう…友達と帰りたかったのにな…。』


まぁ仕方ないし、私は早く帰った。





















__ガチャ


『ただいまー。』


家に入り、リビングにいった。


ドアを開けると、カレーの匂いが一瞬にして襲ってきた。


今日はカレーなんだ。


母「あら、お帰りなさい。早かったわね〜。」


『え、お母さんが早く帰ってきなさいって言ったんだよ?』


母「あら、そうだったかしら?






うん、そうだったわね。」


最近の母はこんな感じ。


以外と頼もしいんだよ?


『なんで早く帰ってこさせたの?』


母「ああ、実はねーお父さんが転勤になっちゃって。だから引っ越さないとなのよ。だから蘭には悪いけど、学校を変えてもらうわね。」


『へ⁉私一言も聞いてないよ⁉』


母「当たり前でしょ?今初めて言ったんだから♪あ、お帰りなさ〜い!」


ちょうどお父さんが帰ってきた。


父「あ、蘭、母さんから話し聞いたか?」


母「ついさっき言ったところよ♪」


父「そうか、なら話しは早いな。引っ越し業者が来るのは明日だから準備しときなさい。」


待ってくださいお父さん。


私は承諾していませんが?


話し進めすぎじゃありません?


え、なに、引っ越し業者が来るのは明日って。


早すぎでしょ!


母「学校には言ってあるから♪」


いつよそれは!


いつの間によ!


『まぁ…分かったよ、準備しとくね。』


仕方ないか…。


友達には何も言えないけど、また新しい出会いがあるはずだよ。


私はご飯を食べた後、すぐに準備をした。


結構時間がかかった準備を終えた。


時間を見るともう23時。


『やば…もう寝なきゃ。』


電気を消してベッドに入り、すぐに眠りについた。


明日の引っ越しで私の運命が一変することも知らずに。




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