世界の姫君
□プロローグ
1ページ/1ページ
桜が舞い散る晴れ晴れとした空の下。
大きい規模の学校の一室で私、斉木蘭は普通に勉強をしていた。
今は数学。
少しうるさい先生に他の皆は真顔で授業を受けていた。
多分今こう思ってるのは私だけじゃないと思う。
早く終わってほしいな…と。
でもこれで今日の授業は終わり。
私は我慢して受けた。
少ししてチャイムが鳴り、皆はザワザワと話し出した。
私はというときっと誰よりも早く学校を出た。
なぜなら今日は、お母さんが早く帰ってきなさいと言ったから。
『もう…友達と帰りたかったのにな…。』
まぁ仕方ないし、私は早く帰った。
__ガチャ
『ただいまー。』
家に入り、リビングにいった。
ドアを開けると、カレーの匂いが一瞬にして襲ってきた。
今日はカレーなんだ。
母「あら、お帰りなさい。早かったわね〜。」
『え、お母さんが早く帰ってきなさいって言ったんだよ?』
母「あら、そうだったかしら?
うん、そうだったわね。」
最近の母はこんな感じ。
以外と頼もしいんだよ?
『なんで早く帰ってこさせたの?』
母「ああ、実はねーお父さんが転勤になっちゃって。だから引っ越さないとなのよ。だから蘭には悪いけど、学校を変えてもらうわね。」
『へ⁉私一言も聞いてないよ⁉』
母「当たり前でしょ?今初めて言ったんだから♪あ、お帰りなさ〜い!」
ちょうどお父さんが帰ってきた。
父「あ、蘭、母さんから話し聞いたか?」
母「ついさっき言ったところよ♪」
父「そうか、なら話しは早いな。引っ越し業者が来るのは明日だから準備しときなさい。」
待ってくださいお父さん。
私は承諾していませんが?
話し進めすぎじゃありません?
え、なに、引っ越し業者が来るのは明日って。
早すぎでしょ!
母「学校には言ってあるから♪」
いつよそれは!
いつの間によ!
『まぁ…分かったよ、準備しとくね。』
仕方ないか…。
友達には何も言えないけど、また新しい出会いがあるはずだよ。
私はご飯を食べた後、すぐに準備をした。
結構時間がかかった準備を終えた。
時間を見るともう23時。
『やば…もう寝なきゃ。』
電気を消してベッドに入り、すぐに眠りについた。
明日の引っ越しで私の運命が一変することも知らずに。
.