family
□謎
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黒板に…
私のメアドと電話番号と、一言が書かれていた。
一言にはこう書いてあった。
“勉強ばっかでつまんないから誰か遊んで〜。涼介達が邪魔で皆に近づけないのー。良かったらメールか電話、してね♪”
『な…なにこれ…!?』
それ以外になにも出なかった。
私はこんなこと書いた記憶がない。
いや、絶対にない。
昨日はすぐに家に帰った。
教室に居たのだってほんの数秒くらい。
鞄をとるだけだった。
いったい誰がこんなこと…。
は「とにかく、早く消さないと!涼介君達に見られたらヤバイよ!!」
私はその言葉で我にかえり、はるかと一緒に黒板を消した。
もしかすると、と思い、一緒に他のクラスに行くと、やっぱり同じようなことが書かれていた。
違う学年にも。
全部を急いで消して回り、私達はまた教室へと戻った。
教室に戻ると涼介達はもう来ていた。
私は席に座り、うつ伏せになった。
侑「あいりー!どこにいってたのさー、寂しかったんだよ!」
私は顔をあげた。
『ごめんね、ちょっと先生に用事があったから。』
涼「なんで制服に粉みたいなのがついてんだ?てかそれ、チョークの粉だよな?」
ギックウゥゥゥゥゥウ!!
『いやー、違う教室に連れていかれてさ。資料を片付けたあとに黒板に書かれてた文字を消したんだよね。それでついちゃったのかも!』
必死に頑張って嘘を吐いた。
今まで皆に嘘をついたことはなかったから少し胸が苦しかった。
裕「そっか〜大変だったね〜´・Д・`」
消して回るのにね。
あ「おっはよー!ってあいり?どしたんな、その粉!?」
後からきたあずさにもビックリされた。
そりゃしますよね。
朝からチョークの粉が制服にいっぱいついてるんですもんね。
『いろいろとありまして〜(笑)あ、チャイム鳴ったよ!』
ちょうどチャイムが鳴り、皆は席についた。
それからHRからなにから終わって、授業。
授業も着々と進み、あっという間にお昼。
私達は学食へと向かった。
今日は皆学食で食べると宏太にいに言っておいたらしい。
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