しょーと

□カシムと!!
1ページ/1ページ




学ぱろ!!!!!



「・・・カシム、これは流石に卑怯じゃ・・・・・」
「あ?なにいってんだよ。今日はまだ始まったばっかだろ、なぁアリババ?」

現在、深夜0時きっかり。夏もおわり、だんだんと秋らしくなってきたため、少しの肌寒さに耐えながらも俺は自分の上に股がっている幼馴染みを見上げた。




10月31日、世で言うハロウィンの日は、「トリックオアトリート」と言ってお菓子を貰い、無かったら罰としてイタズラを受けてもらう。この日はお菓子を貰える子供は勿論のこと、あげる側の大人まで楽しんでしまう行事だ。それは俺の家にも言えたことで、おふくろがまだ生きていた頃はこの日になったら朝起きて真っ先に「トリックオアトリート」と、意味も分からず叫んでいた。それにおふくろはいつも笑って、お菓子をくれたんだ。しかし俺にはもう一人、昔からこの言葉を毎年掛け合う相手がいた。カシムだ。
俺達は小さい頃からの幼馴染みだったため昔からこの行事を楽しんでいた。当時の俺達はなかなか必死だった。もちろんお菓子が欲しいという理由もあげられるが、俺達の狙いはイタズラのほうだったのだ。お互いの標的が油断した隙を見つけてどちらが先にトリックオアトリートと言うか。その勝者には相手になんでもできるという権利が与えられる。(といってもアイスを奢るとか、そんな内容だったが。)その小さな戦いは小学校、中学も続き、現在高校になってもまだやっていた。年を重ねていくうちにハードなものになっていく。ちなみに去年は俺がカシムの風呂を襲撃して俺の勝ちだった。我ながら中々セコい事をしたと思う。
もちろんそれは今年も変わらず、夜に俺は今年はどんな手を使ってカシムは仕掛けて来るだろうと予測していたが、まさか、こんな。

「・・・・・おいカシム、これは、流石に」
「あ?何言ってんだよ。それにまだ今日は始まったばっかりだろ、アリババ?」

思わず漏らした呟きに俺の上に股がってい、ニヤリと笑って返したカシムを見上げた。くそ、まさかこう来るとは。
現在10月31日深夜0時きっかり。つまりカシムは10月31日が、ハロウィンがはじまった瞬間に奇襲をかけてきたのだ。(部屋に入るのは簡単だ。窓から入ればいい。)悔しがってももう遅い。勝ち誇った笑みを浮かべるカシムを睨んだ。「おお怖い怖い」と言うが顔は笑ってるぞ。

「おま、まじ、ずりー・・・・・。」
「去年のお前程じゃねえよ。それより、」

トリックオアトリート。そう言われて溜め息をついた。ちなみに諦めの溜め息だ。それを聞いたカシムはニヤリ、と笑う。

「・・・今年は俺の敗けだな。ほら、何がいい?」

悔しいが今年は俺の完敗だ。諦めて命令をまつ。まぁどうせ今年もパシリとかその程度だろう。そう思っていたが、俺のいくつか挙げられていた考えは全て外れてしまった。
カシムはギシリと俺の顔の横に手をついて、一言。

「・・・抱かせろ。」
「・・・・・・・・・・・・・・・は、い?」

一瞬思考がフリーズ。しかしその後のカシムの呼び掛けにより再び起動した。俺は笑っているが口許が引きつっているのがわかる。

「・・・・・・一応、聞くけど、だ、れを?」
「お前。」

大変ふしだらな話だが、せめて女の子の名前を言ってくれ。しかしカシムの目があまりにも本気なものだから顔の血の気が引いていくと同時に流されそうでもあった。まずい、このままじゃ、非常に。

「え、いやいやちょ、ちょ、カシム、もう一度よく考え」
「あー、もうめんどくせぇな。」

「つべこべ言わず黙って犯させろ」そう言われて強制的に唇を塞がれてしまった。





カシムと!!


結局ながされちゃいました。

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ