秘密警察特殊部隊

□第四章〜日光と彼女の影
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ヒールの音がなにもない静かな廊下に規則正しく、かつ美しく響く。
誰もが見入ってしまうだろうミニスカートから出た美脚。
細く整った腰。Eカップの胸。締めたらひき千切れそうなほどの首。
そして、きれいな透き通るブラウンの瞳。銀の髪。

どれを取っても欠けているとこなどない。


場所は変わり、第一幹部室。
ここの建物はどれだけの部屋があるのだろうか…
と思ってしまうほどに部屋がある。
先ほどいた彼女達も彼もいる。

「はーい、みなさんいいですかあ〜?」

一人の少年がいう。

「では出席をとりますね。」

そして、さっき言っていた少年と瓜二つの少年が言った。

「一番隊、素迷桜(ソメイサクラ)」
「はいっ!」
「二番隊、藍染寿(アイゾメコトブキ)」
「ばっちし、出席」
「三番隊、凍江藜(コゴエアカザ)」
「いる」
「四番隊、向日葵紅葉(ヒマワリモミジ)」
「はいはいはい!」
「五番隊、凛音雅(リンネミヤビ)」
「います」
「六番隊、響如黒(ヒビキゴトク)」
「……」
「七番隊、壬狼兎(ミロウウサギ)」
「うさぎさんとは僕のことさっ」
「八番隊、壬狼狐(ミロウキツネ)」
「キツネクンとは僕のことぉ〜」
「九番隊、恋琴波(レンコトナミ)」
「あ、はい」
「十番隊、仇緋愁(キュウヒウレイ)」
「はいは〜い」

以上の幹部の名前が呼ばれ出席をとるのは終わりとなる。
返事でもわかるとは思うが非情に個性豊かで、
そして変わった名前がとてつも多い。

まあここに居る全員が日本人であるかどうかさえも不明なのだ。
もし日本人であっても性格からして、育ちが違うだとかそういうのもある。
そんな中で身体能力をもつ人達が集められたのがこの特殊部隊。
圧倒的に男のにんずうが多いのは能力を持つ力は男のほうが大きいせい。

そんなこんなで彼等が第一幹部室に集まっているのは他でもない闇側の事件。
表側の警察ではやることのできない仕事をこの特殊部隊で始末するのだ。

「では、総長お話どうぞ」
「ん〜とね、今回はほんと内密にしないといけないらしいから…」
「へ〜じゃあ結構隊は連れて行くんですか?」

桜は何の緊張もなく聞く。

「な、ん、と。今回は女性人4隊で行ってもらいます」
「はえええええ!?」
「エエ、大丈夫なんですか?」

そんな反論にも答えず昴は進めていった。
他の男性陣は苦笑い。
総長もよくこんなこと考えたな とか、
女性人だけでいいのかよ。
だとか一人ひとり色々と思うらしいがすべては話を聞いてからにする。

「そーそ。で、ね。一番収穫が少なかった子は幹部からはずすよー」

なんて、とっても一大事なことを…さらりと言う。
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